「ガラスの巨塔」 看板プロデューサーに訪れた過酷な運命とは・・・


「ガラスの巨塔」

   幻冬舎は2010年2月25日、単行本「ガラスの巨塔」を発売、好評を得ている。

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   小説の舞台は、1万人を超える社員を抱える特殊法人「全日本テレビ協会」。この巨大企業で、三流部署のディレクターからNo.1プロデューサーへとのし上がった男「西悟」が主人公だ。西は、プロデューサーとして手掛けた「チャレンジX」が大成功。時の会長「藤堂竜太」の庇護を受け、異例の大出世をしていくのだが、それを妬(ねた)む者からの非情で執拗(しつよう)な攻撃が待っているとは思いもしなかった。

   やがて、体も心もボロボロの状態になった西が取った行動は…。

   著者は元NHK看板プロデューサーで、菊池寛賞、橋田賞などを受賞した人気番組「プロジェクトX 挑戦者たち」も担当した今井彰さん。自身の経験を踏まえ、魑魅魍魎(ちみもうりょう)が跋扈(ばっこ)する巨大公共放送局で生き抜く難しさをうまく表現している。

   383ページ、価格は1680円。

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