「i‐stop」技術を「新型プレマシー」に搭載 「NAGARE」造形も新採用

   マツダ独自の自動アイドリングストップ機能である「i‐stop(アイ・ストップ)」を搭載した「エコカー」、新型プレマシーが2010年7月1日にお目見えする。

   「i‐stop」とは、信号待ちのときなどに車両が停止する際、ドライバーがブレーキを踏み込むとエンジンの稼働(アイドリング)が自動的に停止する機能。余分なガソリンを使わずに済み、環境にやさしく走ることができる。昨年6月に発売した、同じ「i‐stop」を搭載した「アクセラ」が好調な売れ行きをみせていることから、新型プレマシーにも消費者の目が集まっている。

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i‐stopで「信号待ちが楽しくなった」


「i‐stop」機能の搭載で環境にも「お財布」にもやさしい

   マツダでは、無駄なガソリンを消費しない同社独自の環境技術「i‐stop」を搭載した「アクセラ」が「快走」を続けている。

   09年6月に販売を開始。10年3月までに3万1086台を販売し、このうちの46%を「i‐stop」搭載車が占めた。

   「i‐stop」の特徴の一つは、再発進のときに踏んでいたブレーキから足を離した瞬間、停止していたエンジンがわずか0.35秒で動き出して、スムーズに走り出すことだ。エンジンを再始動したときの振動もほとんどなく、1日約10分の停止で年間1万円弱のガソリン代が節約でき、従来のクルマに比べて燃費も約10%アップする(省エネルギーセンターのデータに基づく)。

   マツダは、「エンジンの燃焼エネルギーを利用することで、エンジンを再始動するときの時間短縮や振動の抑制を可能にしています。また、サブバッテリーの採用で、エンジンの再始動の確実性が増しました」と胸を張る。

   余分な燃費もかからないため、ユーザーからは「信号待ちが楽しくなった」「周囲のクルマがアイドリングをストップしていないことが良くないことのように思える」という声が寄せられるようになった。「i‐stop」搭載車に乗ったことで、ドライバーの環境意識も高まっているようだ。

水や風をイメージした「NAGARE」デザイン


エレガントな雰囲気を醸し出す「NAGARE」造形が特徴的

   新型プレマシーは、そんな「i‐stop」を搭載したファミリータイプのミニバン。躍動感にあふれ、エレガントな雰囲気を醸し出す、自然界の水や風の「NAGARE(流れ)」造形を表現したデザインで、新型プレマシーのボディーに初めて本格採用した。

従来の軽量化技術などを織り込みながら、スムーズかつスポーティーな走行性能を実現。また、両側スライドドアや多彩なシートアレンジによって、室内空間も快適に楽しくすごせそう。どうやら、環境にも家族にもやさしいクルマといえるようだ。

   車体価格は179万円からとヤング・ファミリー層にとって、魅力的(i‐stop搭載は192万~231万円)。新型プレマシーは、マツダが展開している、ワクワク感やイキイキ感を表わしたブランドメッセージ「ZOOM-ZOOM」を体現した新しいエコカーでもある。

   同社の広報担当者は、「i‐stopはいろいろな車種に簡単に搭載できて、開発費が抑えられるのが利点でもあります。新型プレマシーへの搭載はアクセラ、ビアンテに続き3車種目ですが、車種は順次拡大していきたい」と意欲をみせる。

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