施設育ちの私たち、幸せになっちゃダメですか?


『雨心中』

   男女に友情は存在するのか――。講談社から発売されて好評の新刊本『雨心中』(唯川恵)は、もっと奥へと行く。

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   実の姉弟のようにして同じ施設で育ってきた芳子と周也。幸せを探して居場所を求める2人だったが、どこまで行っても何も見えてこない。恋愛のレベルを超えた「愛情」がたどりつく末にあるものとは何だったのか。

   ラストは悲しいが、芳子と周也の幸せをつい祈ってしまう。

   単行本、314ページ。定価1680円。

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