ココア飲用でインフルエンザ感染予防効果が期待、森永製菓研究所などがヒト臨床実験による研究結果を発表


森永製菓の研究所 分析研究室長・亀井優徳氏

   森永製菓は、マスコミに向けたココアに関するセミナー「冬の脅威から身体を守る!ココアの健康機能」を、2010年11月10日に開催した。

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   セミナーでは、同社の研究所が、これまで試験管内や動物で行ってきたココアによるインフルエンザウイルス感染抑制効果を基に、2010年に新たにヒトでの臨床実験を実施したとの報告があり、研究所の分析研究室長・亀井優徳氏と埼玉医科大学総合医療センターの間藤卓氏が最新の研究結果を発表している。

   内容は、「ワクチンを打った場合、ココア飲用により、インフルエンザウイルス感染に対しさらに高い予防効果を得られる可能性があること」、「臨床試験におけるココア摂取群と対照群を比較した場合、前者において、ヒトが生まれながらに持っている自然免疫の一つである『NK活性』(ナチュラルキラー[NK]細胞が有する、ウイルス感染細胞やガン細胞を殺す機能)が、有意に上昇し、高かったこと」など。

   これまでの研究の総括として亀井室長は、

   「ココアを飲むことによって、通常のワクチン接種によって獲得される中和抗体(獲得免疫)にプラスしてNK活性がさらに増強するため、インフルエンザウイルス感染に対して、より高い予防効果が期待できると考えられる」といい、間藤卓准教授は、「アレルギーの心配も少なく、多くの人が好むココアは、医療にも生活にも摂取しやすいもの。気軽に飲んでほしい」と話した。

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