フェイスブック、グーグル、インテル、ロスチャイルド…さて、共通点は?

   フェイスブック、グーグル、インテルといった今をときめくIT企業の共通点、それは創業者が「ユダヤ人」ということだ。妄想めいた「陰謀論」は別にしても、ロスチャイルド財閥の昔から現代に至るまで、多くのユダヤ人が政治・ビジネスの第一線で活躍を続けている。それは何故なのか。

   国際弁護士・石角完爾さんが2012年4月20日に上梓した『ユダヤ人の成功哲学「タルムード」金言集』(集英社、256ページ、定価1260円)は、その強さの秘密がユダヤ民族の口伝律法「タルムード」にあると指摘する。

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「日本出身のユダヤ人」だからわかる


『ユダヤ人の成功哲学「タルムード」金言集』

   「タルムード」はユダヤ人の生活全般を規定した経典だ。内容は難解だが、ユダヤ人たちは誰にでも理解しやすいように多くの説話を作り、代々語り伝えてきた。

   こうした説話は単なる昔話に留まらず、多面的な解釈が可能なように作られており、子どもたちは物語からの問いかけに自ら答えを探すことになる。そうした過程で身につくオリジナリティーある思考力、そしてタルムードにこめられた「リスク管理の考え方」「決してあきらめない姿勢」こそが、ユダヤ人の成功の背景になっていると石角さんは論じる。

   石角さんは日本に生まれながら、ユダヤ教、その中でも戒律を厳守する超正統派に改宗した「日本出身のユダヤ人」だ。その最新刊である本書では迷走する日本人に向けて、タルムードの知恵をわかりやすく紹介している。悩めるビジネスマン、また将来を考える学生などに一読をおすすめしたい。

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