クルマ離れ打破の切り札か? 人気高まる「プチバン」とは

   「クルマ離れ」にメーカーが頭を悩ませる中、注目を集めるのが「ソリオ」(スズキ)や「N BOX」(ホンダ)といったミニバン的要素を持つコンパクトカー、いわば「プチバン」だ。

   スズキの2012年3月期連結決算増益の立役者となったソリオ、12年4月の軽自動車販売ランキングでホンダ車として初の首位を獲得したN BOX――これら「プチバン」の何が人々の心をつかんでいるのか。イード(東京・中野区)の調査から見えてくるのは、「日常の身近なシーンでの使いやすさ」というキーワードだ。

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若年ファミリー層中心に人気


各メーカーも多くの「プチバン」を投入している

   調査は「プチバン」あるいはミニバン・ワンボックス車の購入を検討している既婚男女2148人を対象に行われ、2012年5月24日に結果が発表された。

   プチバン検討者(1050人)の内訳をみると30代前半が29%と最多、30代後半が24%で続き、比較的若いファミリー層が中心を占める。用途は「旅行」や「レジャー」よりも、「日常の買い物」「送迎などのちょっとした外出」など日常的なシーンに集中した。

求めるのは日常での使いやすさ

   プチバン検討者に「次の車に期待すること」を聞くと、「燃費が良い」(75%)などの維持費の安さや「日常での用途に使いやすい」(65%)といったコンパクトカー的な特徴と同時に、「乗り降りがしやすい」(62%)や「室内が広く、ゆったりとくつろげる」(49%)などのミニバン的な長所を挙げる人も目立つ。日常的に使える「手軽さ」が大事、でもある程度は「使いやすい」車でなくては――回答からはそんなニーズがうかがえる。

   調査元のイードでは、少子化や「よりよいものを安く手に入れたい」「近場で安く遊びたい」といった意識の高まりが「プチバン」人気を支えているのでは、と分析している。

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