「女子会」でも「浴衣」が活躍 「花火のときだけ」ではもったいない!

   花火大会、夏祭り、盆踊り――宵を楽しむイベントが目白押しの夏に、欠かせないのが浴衣(ゆかた)だ。最近では、昼からドレスコードを「浴衣」として「女子会」を楽しむ人も見られる。さらに、2011年の東日本大震災からの復興ムードも影響して、浴衣にあらたなトレンドも生まれているようだ。

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紺地に「和風の花」柄が人気


「紺地」に「和風の花」をあしらった浴衣が人気(写真:竺仙ゆかた)

   夏のファッションとしてすっかり定着した浴衣だが、洋服とは勝手がまったく違うだけに、選ぶのは意外に難しい。

   そこで、2012年8月8日まで「ゆかたフェア」を開催中の東武百貨店池袋店の担当者に話をきくと、「今年は『紺地』に朝顔や撫子といった『和風の花』をあしらった浴衣がよく出ています」という答えが返ってきた。

   古典的だが、白抜きの花に色を添えるなど、上品な華やかさをプラスしているのが特徴だ。最近増えている、昼から浴衣で出かける人にとって、紺地は日中でもすけにくく、しわが目立たないというメリットがある。くわえて、落ち着いた雰囲気で、年を重ねても着られるため、20代後半から30代前半の若い層からも選ばれているそうだ。

   濃い色目にあわせるのにおすすめの帯は「薄めの色のグラデーション」。さらに、本来は着物に合わせるものだが、付け襟や帯止め、足袋なども加えれば、よりお洒落に楽しめるという。

値段のポイントは「染と縫製」、日本製が好まれる


「注染」(ちゅうせん)は、裏返しても模様がかすれない

   百貨店には3万円前後からの浴衣が並ぶが、街では数千円で売られているものもある。何が違うのか。素材とデザインはもちろん、「『染めと縫製』もポイント」だそうだ。たとえば、伝統技法の「注染」(ちゅうせん)で染められた綿素材は、プリントと異なり、裏返しても模様がかすれない。また、きちんと縫製された裾は、表に縫い目が見えないように仕上がっている。

   縫製について、とりわけ今年は「日本製」にこだわる人が多いそうだ。浴衣メーカー側も、商品タグに「日本製」を目立つ形で表示するところが増えた。2011年の東日本大震災からの復興へ関心が高まる中、「日本製のものを買って、少しでも国内産業に良い影響を、と考える人が増えているのかもしれませんね」とのことだった。

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