ドコモ「激安」1万円タブレット その戦略は?

   タブレット端末の価格破壊が進む中、NTTドコモが、まさかの1万円を切る「激安」製品を売り出して勝負に出た。

   ドコモが2013年1月22日発表した「dtab」は、中国ファーウェイ製の10.1インチタブレットだ。OSはAndroid(アンドロイド)4.1、1.2GHzクアッドコアプロセッサを搭載するなど性能はなかなかだが、なぜドコモはここに来て安売り戦略に打って出たのか。

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自社「dマーケット」の利用に最適化


NTTドコモが3月下旬発売する「dtab」。7インチ級ならとにかく、このサイズ・スペックでこの価格は異例

   狙いは、ドコモが展開しているコンテンツストア「dマーケット」の利用拡大だ。ドコモではiモード時代の成功をスマホでもつかむべく、独自のエコシステムとして「dメニュー」「dマーケット」を運営している。しかしアップル・グーグルによるストアと比べると、どうしても影が薄い印象が否めない。

   dtabは、このdマーケットの利用に最適化された端末として設計されている。このdtabを低価格で販売することで、dマーケットの利用者増、そしてストアで販売する動画など各種コンテンツの販売強化を目指す。「ハードを安く売り、コンテンツで収益を上げる」という、アマゾン・キンドルを意識した戦略だ。

   3月下旬からオンラインショップなどで順次発売する。価格は2013年9月末までのキャンペーン価格として9975円(通常価格2万5725円)。ネット接続は無線LANのみだが、dマーケット利用にはドコモの回線契約が必要となる。

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