ジョジョ効果絶大! プログレバンド「イエス」売り上げ20倍に

   1968年結成の老舗プログレバンド「イエス」のCDが、2012年末から大きく売れ行きを伸ばしている。

   理由は「ジョジョ」。12年10月から放映中のアニメ「ジョジョの奇妙な冒険」(TOKYO MXほか)で、エンディングテーマとして彼らの代表曲「ラウンドアバウト」(1971年発表)が使われており、これまでイエスを知らなかった層にも「かっこいい」と評判だ。

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配信サイトでは洋楽チャート1位に


「ラウンドアバウト」を収録するアルバム「Fragile(こわれもの)」。1971年発表

   原作者の荒木飛呂彦さんがイエスを含む洋楽の大ファンということから使用されているもので、劇中ではイントロのギターフレーズが各話クライマックスのBGMにかぶせられ、毎回視聴者に強い印象を与えている。

   日本での発売元ワーナー・ミュージック・ジャパンによれば、アニメの放映開始とともに徐々に売れ行きが伸び始め、BD・DVDが発売された13年1月末からは特にその勢いが加速しているという。各配信サイトでも、たとえばアマゾンの楽曲別MP3チャートでは総合3位にランクインしているほか、「mora(モーラ)」では「ラウンドアバウト」が洋楽リアルタイムチャートで1月31日に一時1位を記録、現在もデイリー3位に入っている(いずれも2月4日時点)。

   CDでは、収録アルバム「Fragile(こわれもの)」の売れ行きが、オンエア開始以来の約3か月で直前同期間の約20倍に達した。

「世界観が見事にマッチした結果」

   この「ジョジョ現象」について同社のイエス担当者は、以下のようにコメントしている。

「おそらくユーザーの大半は、自分が生まれる前に発表された曲ということになると思いますので、まさに世代を超えた名曲。アニメという媒体の影響力もさることながら、70年代の前衛作品と、ジョジョの世界観が見事にマッチした結果だと思います。これからも多くの人に愛され続けていくでしょう」

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