紺ソとの「2枚履き」…ネオギャルが盛り上げるルーズソックス再ブーム

   女子高校生の制服ファッションにおいて欠かせないルーズソックス。1997、98年の第1次ルーズブームから女子高校生のシンボル的アイテムとして、現在も尚、人気を博しています。もちろんその長い年月の中で、2004年頃あたりには突如押し寄せてきた紺ソックスブームによって、ルーズから紺ソに乗り換えるギャルが増えた時もありましたが、2006~07年頃からまたルーズソックスの人気がじわじわと戻り、ここ数年では紺ソの上にルーズソックスを履くといった「2枚履き」で圧倒的な支持を集めています。

   ただここで注目して頂きたいのは、これまで「ルーズソックス=女子高校生の制服ファッションの時に必要なアイテム」としての位置付けだったものが、今年はルーズソックスを私服ファッションに合わせるコーデが注目を集めていることです。

   そこで、今回grpでは、なぜギャルの間でルーズソックスを私服にミックスするファッションが注目され始めてきたのかを調査してみました。

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「スポーツMIXコーデ」ブームで靴下に注目


第1次ブームのことは知らないけど…

   まず注目すべきポイントは、昨年ギャル達の間で「スポーツMIXコーデ」がブームとなったことが大きく関係していると思われることです。

   スポーツMIXコーデとは、BOXロゴTシャツやスケートブランドのTシャツ、ロゴキャップ、アディダスやナイキのリストバンド、スポーツブランドのスニーカー、リュックなどを身に付けたギャル達のファッションのことで、昨年はこのスタイルのギャル達が渋谷に溢れ返りました。

   余談ではありますが、実はこのMIXコーデは03年頃、ギャル誌でも取り上げられたことがあったのですが、その当時はギャル的王道ファッションブランドのアルバローザやミージェーンが絶対的な地位を築いていたため中々ブームとまではいきませんでした。

   しかし、それから10年経った昨年においては、スポーツMIXコーデが流行するとともに、そのファッションにマッチするような3本ラインが入ったソックスを履くギャルも増えたことがキッカケとなり、それに伴い私服において「靴下」に注目するギャルが増え始めたのです。

制服の「枠」超え、私服とミックス

   次の注目すべきポイントとしては、これまで靴下と言えば、元々白ソックスなどを青文字系がよく履いていたアイテムであったことで、中々ギャルの間には浸透していなかったのですが、そのスポーツMIXブームとともに、次世代のファッションアイコンとして注目を集めた「ネオギャル」がこの靴下を積極的に取り入れたことで、これまでは私服にはマッチしないと思われていたアイテムが「可愛い」と認識され始めたのです。

   ちなみにネオギャルは白髪や金髪、もしくはピンク、パープル、ブルー系の髪色で、メイクは太眉、濃い目のリップなどを施しており、一言で言えば「外国人を意識したギャル」で、従来の王道ギャルのように金髪や黒肌・濃いめのギャルメイクをしていないのが特徴です。

   そんなネオギャル達が3本ソックスから、ナイキやチャンピオンといったスポーツブランドの靴下を取りいれたことで、ギャルの間にも私服に靴下を合わせるのが認知され、それに伴い、靴下界の神様的存在にあたるルーズソックスにも注目し始めたのだと思います。

厚底にマッチする「しゅくしゅルーズ」が人気

   ただここで注意頂きたいのがルーズソックスと言っても女子高生が履くようなボリュームがあるタイプのものではなく、ネオギャルの定番ファッションアイテムのひざ丈のスカートや厚底スニーカーや厚底ブーツにマッチするような「しゅくしゅルーズ」が人気となっています。

   またルーズソックス=白が定番ですが、今年は色も豊富で白以外にも黒や水色、黄色といったバリエーションで展開されていることもあり、これらのカラフルなルーズソックスを私服に合わせたギャル達を街で見掛けることもあるかもしれません!

   このように制服といった枠を飛び越え、私服ファッションにもマッチするようなアイテムとして人気を博し始めたルーズソックス。これだけ長い間人気を集め、さらには新しい使い方で新たに支持され始めているだけに、まさにルーズソックス=日本の女子高校生や若い女性の象徴的アイテムと言っても良いのかもしれませんね!

grp編集長・まぁ~さ

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