駅舎復元うけ…東京駅丸の内駅前広場を21世紀仕様に整備

   JR東日本は2014年7月、東京駅の丸の内駅前広場の整備計画をまとめ工事に着手することを決めた。東京駅をめぐっては、首都の顔にふさわしい魅力と先進の機能を持つターミナルとなるよう、東側の八重洲地区と西側の丸の内地区を合わせ、周辺の都市空間整備が進められており、JR東日本では、12月10月に丸の内駅舎(重要文化財)の保存・復元工事を終えたのに続き、同駅舎がのぞむ広場整備に乗り出す。

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12月に開業100周年 格調と賑わいある都市景観を


中央部は行幸通りとつながる歩行者空間に

   東京駅は、14年12月に開業100周年を迎える。丸の内駅前広場の整備は、次の100年を見据え、復元された駅舎とともに、そこから皇居につながる行幸通りなどとも一体となって、ながく親しまれる格調と賑わいある都市景観の創出を目指すという。

   広場中央部には、東京都と連携し、行幸通りとつながるワイドな歩行者空間「都市の広場(仮称)」を設け、その南北の位置に交通広場を整備し、路線バスやタクシーの利用ポイントを集約させる。「都市の広場」には、行幸通りとデザイン的に統一された舗装や照明デザインを施すという。

   また日本のセントラルステーションにふさわしく、わが国の豊かな四季を彩るサクラやモミジなどが植栽される予定。


エリア全体を一体的にデザイン

   駅前広場を含む丸の内口周辺エリアのデザイン計画については、エリア全体を一体的にデザインするという観点から、景観・建築・ファニチャー・照明デザインなどの有識者、東京都、千代田区、大手町・丸の内・有楽町地区まちづくり協議会及び事業者らで構成する会議で議論を重ね、今回の駅前広場のデザイン計画がとりまとめられた。

   全面的な完成は17年春を予定。南側の交通広場は15年冬に使用を開始することにしている。


現状の丸の内駅前広場。まもなく首都の玄関口にふさわしい姿に生まれ変わる

   JR東日本では、丸の内駅前広場の整備工事に合わせ、その直下にある東京駅丸の内地下エリアでも同時に同時に整備を進める計画。一部新規掘削(約4500平方メートル)を行い既存の改札内外コンコースも含めた全面的な再配置を実施する。

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