ギャルに佐世保の事件について聞く  時代の変化で子どもは大人が思う以上に変化

   7月26日(2014年)午後8時頃、長崎県佐世保市で高校1年生の女子生徒が同級生の女子生徒を自宅マンションで殺害するという何ともおぞましい事件が発生しました。幼なじみのクラスメートを殺害したうえ遺体を切断するという尋常ではない行動に日本中に衝撃が走っています。

   またこの事件を受け、同じ世代のギャル達にも波紋が広がっており、ニュース番組やニュースサイトを連日チェックする子も多いようです。

   では率直にギャルはこの事件に対し、どう感じたのでしょうか。

   同世代のギャル達に意見を聞いてみました。

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人間の神経じゃない、異常すぎる…


動機がよく分からない…
『ニュース見て鳥肌が立った。広島のLINE殺人事件を思い出した。友人を殺害するなんて同じ人間の神経じゃない…』

『家庭環境が関係してそうだけど精神的に異常過ぎる。でも加害者の子は罪の意識がなさそう…。だから犯行出来たんじゃない?』

『何回ニュースを見ても結局動機がよく分からない。「人を殺してみたかった」ってそんな簡単に出来るものなの?』

   このように昨年、同時期に発生した広島死体遺棄事件を連想する声や、加害者の理解出来ない犯行動機に憤りを感じる声が挙がりました。

少年法見直すべき、加害者かばいすぎ…


   また今回の事件を通し、

『いい加減少年法を改正すべき。このままじゃ事件は繰り返される一方だよ』

『犯した罪に年齢制限はいらないと思う。時代によって柔軟に法律も変わるべきだと思う。』

『やっぱり加害者の顔写真が公開されないのはおかしい。顔も名前も伏せられて、ある意味、加害者をかばう法律じゃ遺族も報われないと思う』

といった声を多く聞くことが出来、以前、広島死体遺棄事件のことを同コラムで調査した時と同じように、一刻も早く少年法の改正が求められていることが分かりました。

処罰、将来…「加害者」のその後を教えるべき


   しかし、時間を要する少年法改正問題だけに、今すぐ出来る対策として法律よりも学校側を頼りにするギャルが多いようです。そんなギャル達の意見をお聞き下さい。

『最近、未成年者の犯罪ってすごく目立ってきてると思うの。でもそんな残虐な事件が増える一方で、結局、加害者がその後どういう状況になったり、家族や友人がどういう仕打ちを受けるかって報道されないじゃん? 自分が犯罪を起こすことで処罰の内容がいまいち分からないからこそ犯行に及べるんだと思う。LINEの事件も未成年が逮捕されたってところだけピックアップされて、結果、加害者の人生がどういう風になってしまったのかは分からずじまいだしね…。だから、そういうところを学校で生徒に分からせることが必要なんじゃないかな』
『前にネットでバカ写真が多く出回った時があったじゃん? その人達ってその場は楽しくてやってるんだけど、大問題になってようやく自分のしてしまったことの重大さに気付くんだよね。でも、それって問題を起こしたことの延長線上で、自分がどういう状況になるのか分からないことが根底にあると思うの。だから、犯罪や事件を起こしたら、自身がどういう立場に陥るのかを身近な学校側で生徒達に伝えていくことが求められていると思うけどな』
『今ってリアルとネットの区別が付いてない子が多くて、ネットで楽しいことはリアルな世界でも「ウケっしょ!」って思っている子が多いと思うんだよね。ある意味無法地帯のネットが若年層を網羅しちゃてるからこそ、何か良いのか、悪いのかって知らないまま成長して、リアルとネットの区別が付かなくなってるんじゃないかな。もちろん今回の場合は家庭環境もあるかもだけど、犯罪を起こすことで人生を棒に振ってしまうことを教えるべきじゃない? 大人の人達は「良いこと悪いことの区別くらいつく」って思うかもだけど、時代が変化しているように、うちら子供の考え方もそれなりに変化しているんだと思う』

   このような意見を聞くことが出来、課せられる責任内容について学校側は生徒達に教えてあげる環境作りが必要だと感じていることが分かりました。つまり、「教育インフラ」の整備こそ、今、最も求められていることと言えるのではないでしょうか。

   二度とこういった事件を繰り返さないためにも、英語や数学、国語といった学習よりも本質的に教えるべきことを教育現場は今一度考え、これからの日本を背負って行く若者と向き合うべき必要があると言えそうです。

grp編集長・まぁ~さ

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