会社経営者と人事担当者で認識にズレ 人事評価めぐる不満の声が届かない

   人事評価システム・運用支援を手掛ける、あしたのチーム(東京都港区)は2014年10月28日、会社経営者や人事担当者を対象に行った意識調査の結果を発表した。

   会社経営者と人事担当者の間に人事評価をめぐり、考えに大きなズレがあることが明らかになった。

会社経営者には届いていない声
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人事評価制度の見直しが進まない理由

   人事に関する悩みをたずねる設問で、最も「課題がある」、「少し課題がある」と回答した人が多かったのは「人材の教育や育成について」で66.3%だった。次いで「賃金設計・制度について」と「人事評価制度について」と「人材の採用のしづらさについて(中途)」がいずれも63.5%で並んだ。

   人事評価制度については、全体で63.5%が課題ありと回答。ただし、会社経営者は51.0%、人事担当者は75.5%とその差は24.5ポイントも差があり、課題として感じていることの項目の中でもっとも差が出た。

   従業員から人事評価に関して不満の声があるか、という質問でも「ある」と答えた会社経営者は26.5%だけ。一方の人事担当者の61.3%が不満の声を聞いているという。人事評価に関する従業員の不満は経営者まで届いていないことが判明した。この実態から同社では「評価制度の見直しが進まないのかもしれません」と分析している。

   調査は10月7~9日にネオマーケティングが運営するアンケートサイト「アイリサーチ」のシステムを利用したウェブアンケート方式で実施。登録モニターのうち、従業員300人未満の会社で、人事採用・人事評価に携わっている会社経営者・役員もしくは、人事担当者男女20歳~69歳を対象に実施し、400人から有効回答を得た。

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