伊勢丹のセール告知動画がトリリンガルで洒落ている

   伊勢丹は、2015年1月14日から始まる冬のクリアランスセールのウェブ告知動画を英語・中国語・日本語のトリリンガル対応にしている。ただ、ここで注目したいのは、男女ふたりの俳優(モデル?)が3か国語版とも吹き替えなしで演じていること。さらりと流してしまえば気づかないが、これはなかなか洒落ている。

さらりと流してしまえば気づかない…
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外国人頼みから生まれた秀作

   マルチリンガル俳優を採用したのか、この撮影のために特別レッスンを受けたのかは定かでない。普通なら、日本語で撮影したあと、ネイティブスピーカーを使って外国語をアフレコするか、演者をかえて別撮りする。多言語を話す役者さんなら随分と楽だな、などと制作目線で考えてしまう。あえて演者を同じにしたのには、それなりの理由があるだろう。

   昨今、デパートの店内放送で中国語が流れても驚かない。消費税増税、円安による物価上昇などで実質賃金の減少が続き、日本人の消費意欲が回復しないなか、もっぱら恩恵を受けているのは日本に来る外国人たち。彼らをいかに多く呼び込むかが売り上げに大きく影響する。多言語対応が進むのも自然な流れであろう。小売業界にとって外国人が頼みの綱なのだ。

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