進研ゼミ、追加料金不要のiPadアプリ提供 学年の枠組み超えてどんどん学べる

   ベネッセコーポレーションは2015年3月下旬から、通信講座「進研ゼミ」会員向けのiPad専用学習アプリ「進研ゼミ デジサプリ」の提供を始める。2015年2月13日、都内の記者説明会で発表した。

   利用者から寄せられた「量を多くしてほしい」「より難しい問題をやってみたい」という要望に応え、学年に縛られずに学習を進められる教材を用意した。「小学講座」「中学講座」「難関私立中高一貫講座(中1~中3)」の受講者であれば、追加の受講費用なしで利用できる。

iPad専用学習アプリ「進研ゼミ デジサプリ」
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アプリが漢字のトメ、ハネを分析

   ベネッセコーポレーションの商品戦略企画本部の堤雅之本部長は「進研ゼミ本体、特に紙の講座をデジタルの学びでさらに豊かにしていくことを目的にしています。学年を超えてどんどん先の勉強をしていけるのが特長です」と説明する。開発コンセプトは、中学生向けが「いつからでも始められる受験勉強」、小学生向けは「好きなら進め。どこまでも」とした。小4から中3まで約100万人いる進研ゼミ会員のうち、5~10%の利用を目標に展開していく。

   「デジサプリ」は、手持ちのiPadでApp Storeからダウンロードし、利用規約に同意の上、講座会員番号とパスワードでログインすると利用できる。教材は中学講座が「合格基礎力サプリ」「合格英語読解力サプリ」「MY合格カルテ」、小学講座は「計算力サプリ」「漢字サプリ」をラインアップ。タッチ&トライコーナーでアプリに触れてみると、ユーザーインターフェースが直感的で操作しやすかった。「教材編集・指導のプロならではのデジタルの利点をいかした指導」が特長だという。

   たとえば「計算力サプリ」の場合、学校では学年をまたいでバラバラに教える少数の単元を、まとめて学習できるカリキュラムを採用している。到達度チェックテストをクリアしないと次のステージに進めないなど、アプリならではの工夫がこらしてある。「漢字サプリ」は漢字を入力したその場で、書き順やトメ、ハネを分析するなどの機能を搭載。ほかにも、「合格英語読解力サプリ」では長文読解対策として、制限時間内に何度も読み直さないように自動で英文が消えていく仕様になっている。

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