「食料確保」いかにして継続するか アジアの穀物事情を伝えるセミナー

   農業バイオテクノロジーを手掛ける日本モンサントは2015年5月26日、東京都内で「モンサント・カンパニー、アジア太平洋地域におけるビジネス最前線 ~食料と栄養の確保と持続可能性に向けた革新と協力~」と題したセミナーを行った。

セミナーの様子
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フィリピン、ベトナム、インドネシアの事例を紹介

   セミナーは、米モンサント・カンパニーのアジア太平洋地域担当副社長、ホアン・M・ファリナティ氏をスピーカーに招き、人口増加や経済発展で穀物需要が増しているアジア太平洋地域における、同社ビジネスの概要や、遺伝子組み換え作物などの技術革新の導入状況、生産者や行政などとのパートナーシップについて紹介した。

   アジア各国では、穀物自給について、あらゆる対策を行っている。たとえばフィリピンでは、害虫や雑草防除が効果的にできる性質を持つ、遺伝子組み換えトウモロコシなどを活用。03年からの10年間で、主に家畜用飼料となるトウモロコシ、デントコーンの単位面積あたりの収穫量を49%アップさせ、国内自給を達成したほか、13年からは純輸出国になるという成果もあげている。

   またセミナーでは、ベトナムで行われた米作からトウモロコシに栽培転換するための取り組みや、インドネシアでのトウモロコシの地域に適した交配育種によるハイブリッド種子による収入増と収穫量増も紹介した。

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