パナソニックと森ビル、「暑さ対策」や「コミュニケーション」をテーマに実証実験

   パナソニック森ビルは2015年8月18日、「暑さ対策」「コミュニケーション」をテーマに、六本木や虎ノ門で森ビルが運営する「ヒルズ」で各種実証実験をスタートすると発表した。異業種連携により、未来の都市における新事業・サービスの創出を目指す。訪日外国人が2000万人に達するとみられる2020年に向けて、未来の都市づくりにおける新たな事業や商品・サービスの創出を目指し、森ビルが運営するヒルズをプラットフォームに、パナソニックが持つ環境技術・ICTソリューション技術などの実証実験を実施していく。

   訪日外国人観光客の急増を踏まえ、各施設において、サービスやインフラ面において様々な整備が求められるなか、両社は、夏季の屋外イベントにおける暑さ対策や熱中症対策、また言語の壁を越えたコミュニケーション対策に着目。この度の実証実験のテーマを「暑さ対策」「コミュニケーション」に設定した。

未来の都市事業創出を目指す
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虎ノ門ヒルズに「クールスポット」を設置

   第1弾の取り組みとして、パナソニックが独自に開発を進める暑さ対策ソリューション「クールスポット」の実用化に向けた実証実験を、8月27日から森ビルが管理運営する「虎ノ門ヒルズ」にて実施する。クールスポットとは、ミストやエアカーテン、遮熱パネルなどを用いて夏季の屋外において冷涼空間を提供する設備。将来的には、保水ブロックを地面に敷設することによる打ち水効果の実現や、太陽電池と蓄電池を備えた独立電源型システムへの展開を目指している。屋外スペース滞在時の熱中症対策などの利用シーンでその有用性の確認を行い、今後の商品開発に反映していく。

「多言語自動翻訳機」の実用化に向けた実証実験

   中国の建国記念日「国慶節」を含む中国の大型連休などを機に多くの訪日外国人観光客が見込まれる9月には、「多言語自動翻訳機」の実用化に向けた実証実験を六本木ヒルズ及びヴィーナスフォートで開始予定。外国人観光客が多く訪れる両施設のインフォメーションにおける接客業務で実際に活用することで、自動翻訳機の有用性の確認や改善点の抽出を行う。

   「都市の中の都市」であるヒルズは、リアルな実験の場としても最適な都市空間を擁している。両社が未来の都市づくりに向けた事業創出に連携して取り組み、新たなソリューションを提案することで、新たな商品やサービスの開発を加速させ、日本の"おもてなし"の進化に貢献していく。

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