ブラジル建築界の巨匠・ニーマイヤー 都現代美術館で初の回顧展

   東京都現代美術館(東京都江東区)は2015年8月29日から、現在開催中の「オスカー・ニーマイヤー展 ブラジルの世界遺産をつくった男」(10月12日まで)の魅力を伝える動画を、オフィシャルサイトで公開している。

   動画は、会場構成を手掛けた建築家ユニット「SANAA(サナア)」の西沢立衛(りゅうえ)氏や、同館チーフキュレーターの長谷川祐子さんへのインタビューで構成されている。

イビラプエラ公園模型(縮尺 1/30) , “オスカー・ニーマイヤー展 ブラジルの世界 遺産をつくった男”展示風景, 2015 Photo: 野口直人建築設計事務所
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30分の1模型の「イビラプエラ公園」

   オスカー・ニーマイヤー(1907‐2012)は、「ブラジルのモダニズム建築の父」と呼ばれる建築家。ブラジル国内の主要な建築物を設計し、その「曲線」を生かした創造性から、アメリカ建築家協会ゴールドメダル、プリツカー賞、高松宮殿下記念世界文化賞を受賞するなど、国内外で高い評価を受けた。

   会場では、約1世紀にわたるニーマイヤーの建築デザイン活動を、図面やジオラマ模型、写真、映像によって振り返る。インタビュー動画で西沢氏は、ニーマイヤーが手がけた「イビラプエラ公園」を紹介。今回の展覧会では、公園を30分の1模型にして、約500平方メートルの大型空間に展示している。

   長谷川さんによると、主な見どころはイビラプエラ公園の模型と、ドキュメンタリー映画、ブラジリアにある「ブラジリア大聖堂」の模型。動画で長谷川さんは、かつてニーマイヤーにインタビューしたときの思い出も振り返り、彼の「かわいくてセクシー」な一面などについても語っている。

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