リプトン創業者の思いをこめた1杯 「サー・トーマス・リプトン」テレビCMスタート

   ユニリーバ・ジャパンは2015年9月から、紅茶ブランドの「サー・トーマス・リプトン」からパウダータイプの3商品を販売しており、14日からはテレビCMを展開するなどブランドの浸透を図っている。同日はCMのオンエアスタートに合わせて帝国ホテル(東京都千代田区)で、その発表会を開催した。

   「サー・トーマス・リプトン」は、紅茶ブランド「リプトン」の高級ライン。これまでのリーフティー、ティーバッグ、チルドカップに、パウダータイプを加え商品群を充実させたものだ。

   新CMの発表会場には、報道陣に加え、ライフスタイル誌「Pen」やグルメ誌「dancyu」の読者らが参加。リプトン「マスターブレンダー」の江間俊也さんによる紅茶セミナーや、雅楽師の東儀秀樹さんと江間さんのトークショーに耳を傾けた。

江間俊也さん(左)と東儀秀樹さん
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3つの産地から茶葉ブレンド

   「トーマス・リプトン」とは、リプトン創業者の名前。「茶園からティーポットへ」をモットーに、1889年に大規模茶園経営へ乗りだし、それまで特権階級のたしなみだった紅茶文化を、庶民にまで浸透させた。

   オープニングでは、サンドアーティストの伊藤花りんさんが、彼の生涯を"アート"で表現。続く主催者あいさつでは、ユニリーバ・ジャパン・カスタマーマーケティングのフルヴィオ・グアルネリCEOが、

「彼の信念・情熱は、この『サー・トーマス・リプトン』ブランドに根付いています。だからこそ、125年たった今でも、たくさんの人に愛されているのです」

とコメントした。

   江間さんによるティーセミナーでは、「サー・トーマス・リプトン」にラインアップされているダージリン(インド)、アッサム(インド)、ディンブラ(スリランカ)産の茶葉に、どのような香りと味の違いがあるのかを説明。参加者たちは、興味深そうに聞き入った。

仕事を「楽しみ」にしていたリプトン

   ティーセミナー後には、江間さんに加え、東儀さんが登場。商社マンだった父の影響で、家には紅茶が常備されていたという東儀さん。ふだんはアッサム派だというが、同ブランドのダージリンを口にして、

「(普段は)コクを求めがちだけれど、このダージリンは香りだけじゃなくて、その後にコクのようなものもまとわりついてくる。どっしりとしていて、味わい深い」

と舌を巻いた。

   リプトンは、生涯「仕事ほど楽しいものはない」と語っていたという。その格言に東儀さんも共感し、

「僕は仕事が大好きで、『趣味が仕事の延長』という恵まれた環境にある。やりたいことをやっている間に、見えてくるものがある」

と語り、いつもワクワク感が続き、緊張が少ないという東儀さん自身と重ねた。

   9月1日に発売されたパウダータイプの商品は、「アールグレイ ミルクティーパウダー」「イングリッシュ ブレックファスト ミルクティーパウダー」「チャイ ミルクティーパウダー」の3つ。9月14日からは、テレビCMを放映している。

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