リコピンを豊富に含む「カゴメトマトジュース」 トマトカテゴリー初の機能性表示食品として再デビュー

   80年以上にわたって日本人に親しまれているロングセラー飲料「カゴメトマトジュース」。2016年2月2日、トマトカテゴリーでは初の機能性表示食品として再発売される。パッケージに"血中コレステロールが気になる方に"という表示が加わる。

   コレステロールには善玉(HDL)と悪玉(LDL)があり、LDLコレステロールが増えすぎると健康を脅かすことになる。HDLコレステロールは余分なLDLコレステロールを減らす働きがあることから、「善玉」と呼ばれている。トマトジュースの赤い色素であるリコピンにはこの善玉(HDL)コレステロールを増やす効果がある。カゴメはその科学的根拠を示して、消費者庁が届出を受理したため、今回の再デビューとなった。

   「新しい実践栄養学」(栄養学博士・落合敏著)によると、トマトの加工品は生よりも栄養価が高い。リコピンの1日の摂取目安量15mgをとるには、生のトマトが約500g(L2個)なのに対し、トマトジュースは約160g(1本弱)で済むという。

   今回発売される商品は200ml、265g、720mlの3サイズ。200mlは食塩無添加で紙パック容器を採用した。ペットボトル容器の265gは原材料に高リコピントマトを使用している。720mlは食塩入りと食塩無添加の2種類から選べる。

新発売の「カゴメトマトジュース」(200ml)は食塩無添加
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「トマトパッツァ」はお手軽に作れる減塩レシピ

   1月26日に東京都中央区のカゴメ東京本社で開催された新商品説明会では、料理研究家の浜内千波さんが監修した新メニュー「トマトパッツァ」の紹介および試食会も行われた。

   トマトパッツァとはカゴメの造語で、イタリア料理の「アクアパッツァ」にヒントを得た、魚介と野菜とトマトソースの蒸し煮だ。

   調理方法は実に簡単。フライパンにトマトソースを入れ、食材を並べていく。フタをして火にかけると、あとは具材に火が通るまで触る必要もない。拍子抜けするほどの簡単さで、野菜たっぷりの主菜が出来あがる。魚と野菜の素材の味を炒めタマネギやガーリックで調味された「基本のトマトソース」がさっぱりと引き立て、塩をほとんど入れていないのに、しっかりおいしさを感じられる。旨み成分の多いトマトならではの減塩レシピといえる。

   浜内先生は出席者に対し、次のようなアドバイスを送った。

「トマトパッツァは、決まったレシピは本当はないんです。お魚もお野菜も、今冷蔵庫にあるものでご自身で工夫して作ってください。料理は工夫が基本ですから、料理のスキルアップにつながります。それから、家族でどんな食材を入れて作ろうか、ぜひ話し合いながら作ってください。そこで家族の会話が増えて、コミュニケーションアップにもつながると思いますよ」

料理の苦手な人こそトマト料理に挑戦すべし

   日本では生で食べることの多いトマト。しかし一人当たりの消費量が多いイタリアやギリシャでは、火を通して食べるのが一般的だ。リコピンは油に溶けやすく、加熱しても壊れにくい。様々な具材と合わせて調理することによって、トマトに含まれているうま味成分のグルタミン酸が、料理の味を引き立てる。

   イタリア人にとってのトマトは、日本のみそやしょうゆのような存在といわれる。料理のバリエーションは豊富で、知れば知るほど奥が深い。

   トマト加工品は、開栓前なら常温保存でも賞味期間が長い。外食中心の生活を送っている人も、料理の腕を磨くファーストステップとしてトマト料理にチャレンジしてはいかがだろう。

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