日本全国で3月9日、4年ぶり「日食」 観察には"専用メガネ"を忘れずに

   2016年3月9日午前、日本全国で約4年ぶりの「日食」が体験できる。前回12年5月21日は「金環日食」だったが、こんどは部分日食。東南アジアから太平洋上にかけて皆既日食が見られるという。

    日本で見られる部分日食は9時過ぎから12時過ぎにかけてで、南の地方ほど多くの部分が欠けてみえる。日食部分は沖縄で約35%、東京で約26%、札幌で約13%ほど。

天文ガイドオリジナル日食メガネ
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沖縄35%~東京26%~札幌13%の部分日食

   この程度の部分日食では、太陽の光と熱は通常とほとんど変わりがなく、肉眼で直接見るのは非常に危険とされる。観察には必ず「日食メガネ」などの専用のツールを使うよう呼びかけが行われている。

   黒いごみ袋、アルミホイル、スナック菓子の袋や色つきの下敷きなどを使っても"減光"効果は見かけだけのことで、これらの代用品では目に有害な赤外線や紫外線などが多く透過する場合があり、目を痛めてしまう危険がある。また、太陽の欠けた形がそのまま網膜に焼き付いてしまう"日食網膜症"などの実例も報告されているという。

   月刊誌「天文ガイド」などを発行している誠文堂新光社(東京都文京区)は2月10日に「天文ガイドオリジナル カード型日食メガネ」を数量限定発売。今回の部分日食についての解説や、日食メガネを使った安全な観察方法を解説したパンフレットが付いている。メガネは、ヨーロッパの品質基準となるCE規格(E89/686)に準拠、安全に日食をみることができるという。

    「天文ガイドオリジナル日食メガネ」は、サイズがタテ7.6cm×ヨコ12.7cmで、ブラックポリマーを使ったフィルム部分はタテ2.5cm×ヨコ9.8cm。誠文堂新光社ウェブサイトで購入できる。価格は500円(税別)。

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