こんな音楽があったなんて! 「卓球サンプリング」誕生 元ネタは福原愛・石川佳純・伊藤美誠の「ピン」と「ポン」

   卓球の英語訳を辞書で探すと、「table tennis」と「ping-pong」の2つの言葉が出てくる。前者は「卓上のテニス」という意味。後者は、羊皮紙を貼った太鼓のようなラケットでセルロイドボールを打ったときの音が「ピン(ping)」、台に弾んだときの音が「ポン(pong)」と聞こえたことから名づけられたという。このように卓球のプレー中に生まれる音は、選手と観客双方の心と体に響く。

   そんなプレー中の音を音楽に昇華させたWEBムービーが、2016年5月23日からスポーツ応援サイト『「GROWING すべてのスポーツにエールを」by スポーツくじ(toto・BIG)』とYouTubeで公開されている。

福原愛選手
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聴いているうちにハマっちゃいそう

   WEBムービーのタイトルは「奇跡を起こせ!卓球女子!勝利へのミラクリズム」。卓球日本代表の福原愛選手、石川佳純選手、伊藤美誠選手が出演している。

   今年2月に開催された卓球世界選手権団体戦で日本は、男女とも銀メダルを獲得した。卓球日本代表の練習拠点、味の素ナショナルトレーニングセンターでは、ラリーが練習場でリズムを刻み続けている。

   3人が練習中に発する打球音、足音、息づかいが、今回の楽曲の「元」となった。それらの音声をサンプリング――録音して音源化し、楽曲として再構築している。

   大分県のテレビCMシリーズ「おんせん県おおいた」の第3弾「シンフロ」の音楽監督や、漫画「とんかつDJアゲ太郎」のテレビアニメ化などを記念した動画プロジェクト「TONE-CUTS GROOVE PROJECT」の監督を務めた清川進也さんがサウンドを手がけた。

   卓球は老若男女問わず楽しめるスポーツだ。気軽なイメージの一方で、身体接触のない競技環境の中では相手との距離が最も近いうえ、打球のスピードは時速140kmにも達する。身体の反応速度を磨かないと対応できないし、相手との心理的駆け引きも求められる。近年卓球が注目を集めているのは、テレビ中継を通じてその魅力に気づく人が増えているからだろう。

   制作元の日本スポーツ振興センターはこれまで、日本代表選手にエールを贈るWEBムービーを7本公開した。いずれも『「GROWING すべてのスポーツにエールを」by スポーツくじ(toto・BIG)』で視聴できる。今回登場した福原選手、石川選手、伊藤選手のインタビューページもある。

  1. 「選手交代、香川真司?!」編(サッカー 香川真司選手)
  2. 「足立選手の氷上にかける想い」編(アイスホッケー 足立友里恵選手)
  3. 「石川佳純・梨良。これからも続く、姉妹のラリー。」編(卓球 石川佳純選手・石川梨良選手)
  4. 「白井健三。未来への跳躍。」編(体操 白井健三選手)
  5. 「アスリートと被災地の強い絆。笑顔の教室。」編(ブラインドサッカー 加藤健人選手)
  6. 「ラグビー日本代表。ワールドカップで日本を変える、世界への挑戦。」編(ラグビー 五郎丸歩選手)
  7. 「想いをつなぐ、今と未来のなでしこ達 #女性サッカーを文化に」編(サッカー 宮間あや選手)

   これらのWEBムービーを制作・公開する理由について日本スポーツ振興センターは、スポーツくじ(toto・BIG)の収益が、世界と戦う日本のアスリートのトレーニングに充てられていることを発信するため――と説明している。

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