auの新CMキャラ・一寸法師 「路線バスの旅」蛭子さんに激似...とネットで話題

   KDDIと沖縄セルラー電話は2016年6月10日、携帯電話auのCMシリーズ「三太郎」の新コンテンツ「キーマン」編「フェス」編のテレビ放送をそれぞれ開始した。

   6月1日の記事「auのCMの新キャラ『一寸法師』現る! いきなり乙姫に平謝りで『小者ぶり』全開」で報じた通り、今回新たに登場した新キャラの一寸法師(前野朋哉さん)が、両編で中心的役割を果たしている。

auのCMで一寸法師を演じる前野朋哉さん
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一寸法師「桃太郎が今こうしているのもオレのおかげ」

   「キーマン」編では衝撃の事実が明らかにされる。

   囲炉裏(いろり)を囲んで何やら話をしている三太郎(桃太郎=松田翔太・金太郎=濱田岳・浦島太郎=桐谷健太)と鬼(菅田将暉)、一寸法師の5人。初対面の鬼が、隣に座った一寸法師を「で、誰っすか?」と指差す。三太郎も終始そっけない態度だ。すると一寸法師が「帰っちゃっていいのかな~??」と急に思わせぶりな態度を取り始める。

「桃ちゃん、なんでばあちゃん、桃に気づいた?」(一寸法師)
「さぁ......」(桃太郎)
「オレが叫んだのよ!」(一寸法師)

   そう、桃太郎以前の桃が川に流されていたとき、お椀に乗った一寸法師が「どんぶらこ~!どんぶらこ~!」と大声を出していたのだ。

   続いて、浦島太郎が亀に出会い、その甲羅(こうら)に乗って竜宮城に辿りつけたのも、「自分のおかげ」と一寸法師は自慢する。なんと亀に指示を出していたという。

「あれ、オレの亀!」(一寸法師)

   桃太郎と浦島太郎の成功の裏に一寸法師あり――。鬼は興奮のあまり「マジすげーっす!!」と抱きつく始末。

   最後に残った金太郎のエピソードを聞き出すべく、鬼が「金ちゃんは?」と尋ねた。ところが一寸法師は「特にないね」とバッサリ切り捨てる。怒った金太郎は「やっぱ帰ってもらおう!」と一寸法師を抱え上げると、そこに他の3人も加わり、「ちょちょっ...まって!!」と叫ぶ一寸法師を無視して追い出そうとするのだった。

「フェス」から一番遠そうなキャラだけど

   「フェス」編でも一寸法師は相変わらずお調子者だ。

   「夏が来るね~」(桃太郎)、「なんかイイコトないかな」(浦島太郎)、「恋とかしたいなー」(金太郎)とつぶやく三太郎に、

「一緒にどっかいこう!」
「フェスとか?」
「夏フェス――それはパラダイス!」

とノリノリで提案する。

   気分が高揚するあまり一寸法師は、「イッツ!」「サプライズ!!」と叫びながら庭に大きくジャンプした! しかし着地に失敗してズッコケてしまう。

   その光景を見た一座は爆笑するも、浦島太郎は冷静になって「フェスって何?」と尋ねる。フェスがどんなものか見当もつかない三太郎、まるでコントのようにボケとツッコミを繰り返すのだった......。

そういえばドコモも「近藤春菜と角野卓造」というペアが

   auのCMなのに携帯電話やスマホの話題がまったく出てこない「キーマン」編と「フェス」編。しかしよく見ると、最大手NTTドコモへの対抗意識がうっすらにじみ出ている。

   一寸法師の正体が前野朋哉さんと明らかにされた前後から、「一寸法師って、『えびす(蛭子能収)さん』に似てない?」という指摘がネットユーザーから相次いだ。

   蛭子能収さんはテレビ東京系のレギュラー企画「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」でおなじみの漫画家だ。いつもへらへらした表情を浮かべながら、自由奔放な振る舞いでお茶の間の人気を博している。

   編集部が入手した「キーマン」編のメイキング映像を見ても、前野さんの横顔は蛭子さんにそっくりだ。前野さんの方が元気ハツラツという印象を受けるものの、何となく気になってしまう妙な存在感は共通する。

   「似た者同士を共演させる」。察しのいい人は、俳優の角野卓造さんとお笑い芸人の近藤春菜さんがNTTドコモのCMに出演し、「2人は...実は親子だった」という設定を思い出すことだろう。

   auのテレビCMに蛭子さんが何らかの役で登場する日は来るだろうか。三太郎シリーズの洗練された内容からして、誰もが予想できる展開の「裏」をかきそうな気もするが――。

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