可愛くてご飯も美味しい 日本伝統の弁当箱「曲げわっぱ」が今人気

   日本の伝統工芸品「曲げわっぱ」。スギやヒノキの板を熱を加えて曲げ、丸い形に整えた器のことだ。秋田の「大館曲げわっぱ」や青森の「ひばの曲物」、静岡の「井川メンパ」、福岡の「博多曲物」など各地で名産となっていて、弁当箱やおひつ、ひしゃくなどが作られている。

   この昔ながらの「曲げわっぱ」の弁当箱が、今じわじわと人気を集めているようだ。

(1) これが「曲げわっぱ」
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SNSで写真投稿がブーム

   ツイッターで「曲げわっぱ」と検索してみると、曲げわっぱを使った弁当の写真が多数ヒットする。

   Instagramでも、「#曲げわっぱ」というハッシュタグが人気で、様々な曲げわっぱを使った彩り豊かな弁当の写真を見ることができる。

夏も冬も美味しいご飯が保てる

   素朴で丸いフォルムの可愛さや伝統工芸品ならではの「味」もさることながら、詰めたご飯が美味しく食べられるという大きな利点も。

    例えば大館曲げわっぱを扱う「柴田慶信商店」のサイトでは、

「白木の曲げわっぱはご飯の水分を程よく吸収し、冷めても美味しく、(中略)杉の殺菌効果でご飯が傷みにくくご飯を詰めてから常温で一昼夜も傷まず持つほどです」

   静岡県郷土工芸品振興会サイトの「井川メンパ」紹介ページでは、

「井川メンパに詰められたご飯は冬温かく、夏は腐らず、アルミなどの弁当箱では味わえないほのぼのとしたおいしさがあります」

と書かれている。

   実際、

「曲げわっぱの白木の弁当箱は持ってるけど本当にご飯が美味しくて痛まないから助かるこの時季」
「湿気がこもらないからご飯がべちゃっとしないし、木のいい香りで食欲をそそられますよ」

と、他の弁当箱との違いを実感している人もいるようだ。

   普段は学校や職場に手作り弁当を持参しているけど、夏は傷みが気になって外食やコンビニ弁当になりがち...という人も、曲げわっぱを試してみては。

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