蒼井優、着物姿で日本橋の「今昔」体験 江戸文化残る街の過去・現在・未来

   三井不動産は2016年9月28日、東京メトロ「三越前駅」近くの日本橋エリアに約300平方メートルのイベントスペースを備える「福徳の森」を開設した。貞観年間(859~877年)から鎮座する福徳神社と隣接する薬祖神社の間に位置し、イベントスペースはシダレザクラやモミジなど、鎮守の森に囲まれている。

   「福徳の森」の敷地内では当日、森開きの記念式典が開催された。三井不動産のイメージキャラクターを務める女優の蒼井優さんが登場し、日本橋の印象などを語った。

女優の蒼井優さん(2016年9月28日撮影)
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「森」をイメージした着物姿で登場

   蒼井さんは淡い緑色を基調にした着物姿で登場した。司会者の女性に着物と「福徳の森」の相性の良さを指摘されて

「帯もちょうちょがいたり、お花が咲いていたりして、ぴったりだなと自分でも思ってます」

と話し、司会者は「蒼井さんのイメージにもぴったりだと思います」と付け加えた。

   蒼井さんは「福徳の森」の印象を聞かれると、

「こういうイベントじゃなく、普段の日常にこの森があったら、通っちゃうだろうなというくらい気持ちの良い空間になりそうでワクワクしています」
「私は散歩して公園でぼーっとするのが好きなので、この森を散歩してみたい」

と語った。

「日本橋という街は江戸の文化と思いが絶えることなく引き継がれてきた街」

   三井不動産はこの記念式典のため、江戸時代から受け継がれる日本橋の歴史や伝統に注目し、2本の映像を制作した。モチーフにされたのは、1805年に日本橋を描いた絵巻物の「熈代勝覧」だ。式典では、それを現代版、未来版に映像化したものが放映された。

   1本目は現代風の「当代 熈代勝覧」。司会者が

「江戸時代の熈代勝覧に描かれた輝ける繁栄の街の人々の中に、現代人がタイムスリップしていきます。江戸の粋や情緒に触れながら進むうちに、いつの間にか、江戸の人たちと現代の人たちが一緒になって、大きなにぎわいを生み出していきます」

と説明した後、流れたのは江戸時代と現代を融合したような映像だった。江戸の街並みを着物姿の人が歩いていたり、スーツを着た男性や女子高生がビル群の日本橋を歩いていたり...。福徳神社が映った瞬間、司会者は「ありました!ステージが映っています。緑色の着物を着た方がいらっしゃいます。これ、誰でしょう?」と蒼井さんに問い掛ける。蒼井さんは「あたしみたいな人がいました」と笑顔で答えていた。

   もう1つの「未来 熈代勝覧」は、日本橋付近の小学校の生徒たちが描いた絵で構成された「未来の日本橋」の映像だった。絵巻物を見るように次から次へと切り替わり、さまざまな未来都市の風景を紹介していく。会場には小学生たちを代表し、中央区立常盤小学校の生徒が来ており、ステージ上に登壇して各々の描いた「未来の日本橋」を語った。

   蒼井さんは映像を見て、「発想が自由で、希望やユーモアにあふれているのを見てほっとしました」と述べ、

「私は日本橋が大好きなのですが、日本橋という街は江戸の文化と思いが絶えることなく引き継がれてきた街です。この福徳の森ができて、憩いの場というものが追加されたことがうれしいので皆さんぜひ、日本橋に遊びにいらしてください。街で会ったら声をかけてください」

と呼び掛けていた。

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