北澤豪、サッカー日本代表の「条件」語る 「Jリーグ選手の起用もっとあっていい」

   サッカー元日本代表で「ドーハの悲劇」を経験している北澤豪(48)が、現在の代表選手の選考について、自身の考えを述べた。

「いま活躍していることが、日本代表で試合に出る条件だと思う。Jリーグで結果を出し続ける選手の起用が、もっとあってもいいと思う」
サッカー元日本代表の北澤豪
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国内組・海外組の違いはハンディにならない

   Jリーグと高級時計ブランド「タグ・ホイヤー」が公式パートナーシップ契約締結の記者発表会を2016年10月25日、都内で開き、ゲストで北澤と、川崎フロンターレの大久保嘉人(34)、浦和レッズの李忠成(30)が登場。現在のサッカー日本代表について、記者の質問に答えた。

   日本代表は2018年ロシア・ワールドカップ(W杯)のアジア最終予選を戦っており、現在2勝1分1敗でグループ6チーム中3位。2位以上でW杯への出場権を得るが、初戦のUAE戦で敗れ、その後の3試合でも得点を取り切れない厳しい展開が続く。その中で、クラブでの出場機会が減っている欧州組を起用し続けるヴァヒド・ハリルホジッチ監督の方針に、一部からは疑問も出ている。

   北澤はこの日、「いま活躍していて、結果を出し続けていることが日本代表の試合に出る条件だと思う。そこでは国内組・海外組の違いはハンディにならない。今のJリーグを見ていると、良いプレーをして結果を出し続けている選手はいる。そういうのは代表プレーヤーとしても表現できると思うし、もっと起用があってもいいのかなとは思う」と、国内に代表に相応しい優れた選手がいることを示唆した。

大久保嘉人、李忠成の思いは...

   選手にとっては「試合勘」という点で、連続して試合に出るのは大事と話す。「コンディションや感覚的なものもある。瞬間的な判断力なんかは、試合でやっていないとできなくなる。考えながら動くっていう2つの作業を同時にしないといけないからね」

   ただ、具体的な選手名は出さず、「どうしても監督の進め方で決まってくるので、選考基準は仕方ないかなと思う」と、監督の方針に一定の理解を示した。


タグ・ホイヤーの最新モデルの腕時計を持つ李忠成(左)と、興味深く見つめる大久保嘉人(中)、北澤豪

   Jリーグ3年連続得点王で、16年シーズンも15ゴールをあげて得点ランキング3位につける大久保は「代表にはいつでも入りたい、Jリーグで結果を出し続けないと選ばれないので、まだまだ諦めずにやっていきたい」とひたむきさを見せる。

   李は「人生で忘れられない時間」に、2011年アジアカップ決勝のオーストラリア戦で決めた鮮やかな決勝弾の瞬間を挙げており、代表への思い入れは強い。また、10月15日のガンバ大阪とのルヴァンカップ決勝では、途中出場から22秒後にゴールを決めるなど、大舞台での強さを感じさせている。「代表は僕も諦めていない。Jリーグでゴールを取り続けることが、代表に繋がってくると思う。また必ず入りたい」と前向きに述べた。


試合で使うタグ・ホイヤーの数字表示板を持つ(左から)同社ジェネラルマネジャーの河村恭臣氏、大久保嘉人、北澤豪、李忠成、Jリーグチェアマンの村井満氏

   パートナーシップ契約により、タグ・ホイヤーは今後、Jリーグ初の公式タイムキーパーを務める。

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