隣駅から700mも離れてないけど...17年夏「東武ワールドスクウェア駅」開業!

   東武鉄道は2016年11月25日、鬼怒川線の小佐越駅~鬼怒川温泉駅間に新駅「東武ワールドスクウェア」(栃木県日光市)を17年夏に開業すると発表した。1993年にオープンしたテーマパーク「東武ワールドスクウェア」は、国道121号線を隔てた目の前だ。

東武ワールドスクウェアのサン・ピエトロ大聖堂
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   新駅は上り方面の小佐越駅から約0.68km離れており、歩いて8分程度で着く。「十分徒歩圏内じゃ...」と思う向きもあるだろう。ところが道中に食べ物を買える店はほとんどなく(ファミレスの「ガスト」はある)、「この道で大丈夫かな?」と思う人もいるほど落ち着いたロケーションだ。

   東武は今年発表した中期経営計画で、日光・鬼怒川地区をインバウンド・観光の拠点と位置づけ、テコ入れを図っている。その手始めとして今年9月、現存する日本最古のリゾートクラシックホテル「日光金谷ホテル」の株式を取得して子会社化した。

   17年春、東京・浅草と同地区を結ぶ特急に新型車両500系(愛称「Revaty(リバティ)」)がデビューし、鬼怒川線は「特急リバティきぬ」と「特急リバティ会津」が走る。同年夏には鬼怒川線で蒸気機関車(SL)が復活運転する。運転計画は未定だが、これらの列車が新駅に停車する可能性は高い。

   さらにホテル世界最大手のマリオネット・インターナショナル(アメリカ)と提携して、中禅寺湖畔に高級ホテル「ザ・リッツ・カールトン日光」を20年夏に開業する計画だ。

   「行ってみたら想像以上に良かった」という声が挙がる東武ワールドスクウェア。しかし同施設が鬼怒川温泉近くにあることをどれだけの人が知っているだろうか。来年夏にできる新駅は、来場者の利便につながるだけでなく宣伝効果も無視できない。外国人旅行者を含む観光客の増加につながるか――。

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