WBC「32万4900分の1」の奇跡起きる
ドミニカ、プエル強打者の打球を・・・

   2017年3月14日に米ペトコ・パークで行われたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)2次ラウンドF組、2連覇を目指すドミニカ共和国と前回大会準優勝のプエルトリコとの一戦で、めったにお目にかかれない「珍事」が起きた。

   MLBが「確率は32万4900分の1」という奇跡が起きたのだ。

ペトコ・パーク(wikimedia commonsより)
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スタンドに守備の名手が

   まずは2回表のドミニカの攻撃。12年~15年までの4年間、ヤクルトに在籍していたロマン投手の3球目を、この回先頭バッターのクルーズがライトに大飛球を放つ。

   打球は、スタンド最前列の男性の「素手」にスポリ。見事キャッチした男性は大喜びで、周囲の観客とハイタッチ。しかしこの男性、フェンスの真上付近で、腕を突き出しぎみでキャッチしたため、捕っていなかったらフェンス直撃の可能性がある。審判団が集まってビデオ判定が行われたが、判定はホームランだった。

   これだけでは終わらない。4回裏のプエルトリコの攻撃。ここまで0点に抑えてきた先発のマルティネスは、ロサリオに投じた3球目を右翼席手前まで打ち返された。打球は、ワンバウンドして、スタンドイン。エンタイトルツーベースとなったが、なんと、さきほどと同じ男性が身を乗り出してキャッチしたのだ。

   MLB公式動画サイト「Cut4」では、このシーンを写真付きで紹介。野球の試合でボールが飛んでくる確率は570本に1回というが、今回のように1試合で2本も飛んでくる確率は32万4900 本に1回だと説明した。

「ルール知らないのか?」

   この奇跡の「プレー」にツイッターでは

「これめっちゃすごい!」
「すげえ!この人!一生分の運使い果たしてるわw」

と賞賛や驚きの声が相次いだ。しかし、

「だーかーらー、どうしてキャッチしちゃうかなぁ。ルール知らないのか?」
「リプレイ見たけど思いっ切りボール取りにいっているじゃないかこれがホームランなら山田選手のもホームランだ」

と非難の声も少なくない。

   3月7日に行われた1次ラウンドB組の日本対キューバ戦でも、山田哲人(ヤクルト)がレフトへ放った打球を最前列にいた少年が身を乗り出すようにしてキャッチ。検証の結果、二塁打となるプレーがあった。

   観客がプレー中にグラウンド上の打球を触ることは野球規則で「妨害行為」とされており、大リーグでは退場処分になったケースもある。

   なお、試合は1次リーグを全勝で勝ちあがったプエルトリコがドミニカに3対1と競り勝ち、2次ラウンド1勝目をあげた。

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