【穴場は○○線!?】23区内で「駅近」マンションが最も多いJRの駅が判明!

   東京23区内のJR線駅で「駅近」マンションが豊富なのは、意外にも山手線沿線――。マンション相場情報サイト「マンションマーケット」は2017年4月4日、「駅近マンション」の数が多い駅ベスト20を調査し、その結果を発表した。

   駅近マンションとは駅から徒歩5分圏内に存在するマンションのこと。第1位に輝いたのは、東京駅の隣に位置する八丁堀駅(中央区)で、マンション数は109棟だった。またトップ20をみると山手線が9駅を占め、しかも2位の駒込駅(豊島区)と4位の五反田駅(品川区)の区間に集中していることがわかった。


「駅近マンション」の数が多い駅ベスト5の位置(編集部作成)
「駅近マンション」の数が多い駅ベスト5の位置(編集部作成)
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キーワードは「中央区」「浅草線」「豊島区」

   1位の八丁堀駅は、JR京葉線と東京メトロ日比谷線が通る。日本橋・銀座4丁目交差点・東京駅八重洲口の3か所からいずれも約1.5kmしか離れていない。さらに羽田空港や成田空港へ1本で行ける都営浅草線宝町駅からおよそ0.5km。国内・国外出張の多い人にとっては最高の場所といえる。もちろん人気が高くても用地がなければマンションは建てられない。江戸時代、八丁堀一帯は町人地だった場所で、細い路地に入れば古い木造住宅も残っている。アクセス至便な場所をディベロッパーが見逃すはずもなく、マンションの建設が相次いでいると見られる。

   2位の駒込駅は、00年に全線開通した東京メトロ南北線のおかげで、都心部へのアクセスが向上した。住環境は良好で花の名所の「六義園」や「旧古河庭園」が近い。駅南側は戦災復興区画整理のおかげで道路網が整っている。

1位の八丁堀と3位の馬喰町は似たもの同士!?

   同じ中央区に立地し、東京駅から近いのにもかかわらず下町風情が残るという点で、3位の馬喰町駅と1位の八丁堀駅は共通点がある。土地は平らで、足腰の弱っている人に優しいというアドバンテージがある。そして馬喰町は浅草線東日本橋駅と地下道でつながっている。駅一帯は日本有数の衣料品問屋街だが、地方の衣料品店の不振の影響をモロに受けているといわれる。新しいマンションが建っている場所も、かつて卸売業者が商売をしていたところかもしれない。

   五反田駅も浅草線が通っている。ただし羽田空港への直通電車はなく、成田空港行きは数えるほど。駅周辺は古くからの繁華街・オフィス街で、東側には高級住宅地がある。西側の目黒川沿いは戦後小規模な工場が軒を連ねたが、現在はオフィスビルやマンションへの転用が進んでいる。

   大塚駅(豊島区)は路面電車の都電荒川線と山手線が交差する唯一の駅で、戦前は池袋をしのぐ繁華街だった。13年にJRの駅ビルが竣工し、オシャレな街へと変貌しつつある。再開発が遅れていた分、マンションに適した土地が平成に入っても残っていて、それが転用されたとみるべきか。

   6位以下は、池袋駅(豊島区)、渋谷駅(渋谷区)、高田馬場駅(新宿区)と1日平均の乗車人員が20万人を超える駅がある一方で、目白駅(新宿区)のように4万人を下回る駅もある。

   私鉄や地下鉄と比べてJRの駅周辺は古くから栄えており、穴場的な街が多い。例えば19位の巣鴨駅(豊島区)に連なる商店街は、終日大勢の人手でにぎわう。

   朝夕のラッシュで混雑するイメージの強い山手線沿線。しかしよく見ると住みやすい場所は少なくない。23区内で引越しを考えるなら、まずは山手線西側から探すべき!?


「駅近マンション」の数が多い駅ベスト20

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