【注目は魚眼ズーム】「本気出し過ぎ」の声も ニコン、デジタル一眼の交換レンズ3本を発売 

   ニコンは2017年5月31日、デジタル一眼レフカメラの交換レンズ3本を発表した。APS-Cサイズ機に対応した超広角ズームレンズ、フルサイズ機に対応したフィッシュアイ(魚眼)ズームレンズと大口径広角単焦点レンズで、いずれも6月30日の発売予定。

ニコンから2017年6月末に発売される交換レンズ
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手ブレ補正機構搭載でコンパクト、値段も手ごろ

   「AF-P DX NIKKOR 10-20mm f/4.5-5.6G VR」は、撮像素子(イメージセンサー)のサイズがフルサイズ機よりもひと回り小さい、DXフォーマット(APS-Cサイズ)用の超広角ズームレンズだ。

   STM(ステッピングモーター)によりスムーズで静かなAF(オートフォーカス)駆動を実現。動画撮影のようにレンズの駆動音が気になる場面でも快適なAFが可能だ。手ブレの影響を効果的に軽減するVR(Vibration Reduction:手ブレ補正)機構を採用し、約3.5段分の手ブレ補正効果が得られる。F4.5~5.6とやや暗いレンズだが、高価になりがちな広角ズームレンズにあって希望小売価格が4万1500円(税別)と手ごろなのがうれしい。

   レンズ構成は11群14枚(非球面レンズ3枚)、最短撮影距離が0.22m、最大撮影倍率が0.17倍、絞り羽根枚数が7枚(円形絞り)、大きさ(最大径×全長)が約77.0×73.0(mm)、重さが約230g。

フルサイズ機なら2種類の魚眼効果が1本で得られる

   残りの2本は、どちらもFXフォーマット(フルサイズ)用のレンズだ。

   NIKKOR(ニッコール)ブランド初のフィッシュアイズームレンズ「AF-S Fisheye NIKKOR 8-15mm f/3.5-4.5E ED」は、個性が強い分、使い方次第で斬新な表現が可能な一品。今回発表された3本の中でネットユーザーから好意的な意見が目立った製品でもある。

「やっとニコンのターンが始まった」
「ナノクリとまさかのフッ素コートもあるんだな」
「魚眼レンズに本気出し過ぎ」

   フルサイズ機で円周魚眼と対角線魚眼、DXフォーマット機では対角線魚眼として使える。

   最新の光学設計により、ズーム全域で絞り開放から撮像範囲全体をシャープに解像し、絞っても安定した高画質が得られる。魚眼レンズは真上に向けると1ショットで全天を捉えられる。撮影時に気になるのが太陽光線だが、ナノクリスタルコートの効果でゴースト、フレアを抑えたクリアーな画像が得られる。ハードな環境での撮影にも考慮し、防塵・防滴構造の採用に加え、埃や水滴が付着しにくく、付着しても拭き取りが容易なニコン独自のフッ素コートをレンズの最前面・最後面に採用している。

   レンズ構成は13群15枚(EDレンズ3枚、非球面レンズ2枚、ナノクリスタルコートあり、フッ素コートあり)、最短撮影距離が0.16m、最大撮影倍率が0.34倍、絞り羽根枚数が7枚(円形絞り)、大きさ(最大径×全長)が約77.5×83.0(mm)、重さが約485g。希望小売価格は15万2500円(税別)。

高い点像再現性を誇る大口径広角単焦点レンズ

   圧倒的な描写力と自然なボケ味を実現した「AF-S NIKKOR 28mm f/1.4E ED」は、人物や風景写真など幅広いジャンルの撮影で使いやすい、開放F値1.4、焦点距離28mmの大口径広角単焦点レンズだ。

   非球面レンズ3枚の採用によって、サジタルコマフレアの発生を効果的に抑制し、高い点像再現性を実現した。さらに、EDレンズ2枚の採用によって軸上色収差の補正を実現しているほか、ニコン独自のナノクリスタルコートによってゴーストやフレアを効果的に軽減し、優れた描写力を発揮する。

   レンズ構成は11群14枚(EDレンズ2枚、非球面レンズ3枚、ナノクリスタルコートあり、フッ素コートあり)、最短撮影距離が0.28m、最大撮影倍率が0.17倍、絞り羽根枚数が9枚(円形絞り)、大きさ(最大径×全長)が約83.0×100.5(mm)、重さが約645g。希望小売価格は24万7000円(税別)。

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