地下鉄の「駅ナカ」を攻めるローソン 名古屋で8店舗一挙オープン

   大手コンビ二のローソンは2017年7月18日、名古屋市営地下鉄内に駅ナカコンビ二としてローソン8店舗を同時オープンする。

【東山線】ローソン名古屋地下鉄池下駅店、同高畑駅店、同中村公園駅店
【鶴舞線】同鶴舞駅店
【桜通線】同桜山駅店
【鶴舞線・桜通線】同丸の内駅店、同御器所駅店
【名城線・桜通線】同久屋大通駅店

   各店舗では、糖質を抑えたブランパンやナチュラルローソンシリーズのチルド飲料など、人気のオリジナル商品の販売、公共料金の支払いやクレジットカードによる決済などのサービスも提供する。いずれも営業時間は7時~22時。年中無休。

「ローソン名古屋市営地下鉄池下駅店」の外観イメージ
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ナゴヤドームの最寄り駅ではないけれど

   ローソン名古屋市営地下鉄池下駅店では、外観および内装にローソンがオフィシャルスポンサーを務める「中日ドラゴンズラッピング」仕様に。店内では、オフィシャルグッズも販売する。

   ナゴヤドームと同店は2km以上離れている。にもかかわらず「中日ドラゴンズローソン」にした理由についてローソン広報部は次のように説明する。

「最寄り駅ではありませんが、(ローソンの)地下鉄店舗ではナゴヤドームから最も距離が近く、店舗面積も広くオフィシャルグッズを陳列する場所もとれるため、こちらをラッピング店舗としました。なお、地下鉄駅ナカコンビニ以外の通常店舗でもドラゴンズのオフィシャルグッズを販売する予定です」

大阪市営地下鉄はローソン一色に染まる

   8店舗の場所にはかつてサークルKの店舗があった。名古屋市営地下鉄内の店舗構内事業者は10年の定期契約となっており、その都度公募される。今回8駅が公募され、ローソンが応募した結果、事業者に決定した。

   大阪市営地下鉄でも駅ナカコンビ二のローソン化は進んでいる。かつては外郭団体が構内売店を運営していたが、いわゆる橋本府政の改革で外郭団体は解散し、12年から民間に事業運営が委ねられることになり、ポプラが北エリア、ファミリーマートが南エリアをそれぞれ受け持っていた。その契約期間の終了に伴って市交通局が新たな事業者を募ったところ、16年11月に両エリアの運営権をローソンが獲得した。ファミマ・ポプラ→ローソンへの切り替えは17年春に始まり、8月8日の御堂筋線の「ローソンなんば駅南店」と中央線の「同中央本町店」をもって完了する。

   ローソンは名古屋市営地下鉄と大阪市営地下鉄のほか、東京メトロ、東京都営地下鉄、札幌市営地下鉄、東急電鉄、山陽電鉄、西鉄にも出店している。

   私鉄の駅ナカコンビ二はコンビ二チェーン1社と一括提携するのが一般的。しかし案件ごとに公募入札が行われる公営地下鉄はその限りでない。名古屋市営地下鉄の場合、ファミリーマート(サークルK含む)とセブン-イレブンも出店している。

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