不倫はなぜ後を絶たないのか 「それでも続けたい人」のための7か条


   「一線は越えていない」という釈明で、今井絵理子参院議員と神戸市議の不倫問題が話題になったが、もう旧聞になろうとしている。次々に熱愛が暴露され、そのたびにワイドショーや週刊誌を騒がせる。これは何なのか。不倫はなぜ後を絶たないのか。今週は不倫の意味や危機管理、お金の値段などについて考えてみたい。

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学者の誰ひとり不倫を否定せず


『人はなぜ不倫をするのか』(著・亀山早苗、SBクリエイティブ)

   さあ、不倫について考えよう。婚姻関係の外での恋愛やセックスは個人の倫理観や道徳観にゆだねられてきた。しかし生物として、動物として、人はどのような心、体の仕組みで不倫をするのか。

   『人はなぜ不倫をするのか』(著・亀山早苗、SBクリエイティブ、864円)は、こんな問い掛けをする。第一線で活躍している8人の学者たちがそれぞれ専門に基づいて不倫を語る。登場するのは、ジェンダー研究の上野千鶴子、動物行動学の竹内久美子、宗教学の島田裕巳、行動遺伝学の山元大輔、昆虫学の丸山宗利、性科学の宋美玄、心理学の福島哲夫、脳研究の池谷裕二氏と錚々たるメンバーだ。

 

   女性の生き方を中心に恋愛、結婚、性の問題に取り組んでいる著者の亀山早苗さんは「興味深かったのは学者が誰ひとり不倫を否定しなかったことだ」と感想を述べている。

悲惨な結末にならないための危機管理


『不倫の教科書 既婚男女の危機管理術』(著・長谷川裕雅、イースト・プレス)

   こんなに怖いのに、止めることができないのが不倫。有名人だけではなく、あなたにも落とし穴が待っている。『不倫の教科書 既婚男女の危機管理術』(著・長谷川裕雅、イースト・プレス、1404 円)は、「それでも不倫を続けたい人」のための危機管理術である。

   不倫のトラブルは様々。離婚騒ぎや訴訟、家庭の崩壊、慰謝料や隠し子の認知、社内処分や社会的制裁など「禁断の果実」の代償は想像以上だ。そんな悲惨な結末にならないように弁護士がわかりやすくアドバイスする。

   具体的には以下のような7か条をあげている。(1)記録を残さない (2)生活スタイルを変えない (3)配偶者を大切にする (4)不倫相手も大切に (5)避妊は絶対 (6)断ち切る勇気を持つ (7)もめない「終わらせ方」を習得する。現在進行中の方には必須の1冊だ。

中高年男性の「不倫マネー」5兆5000億円


『不倫経済学』(著・門倉貴史、ベストセラーズ)

   「お金で買える愛の値段は281万円?」「専業主婦の不倫の値段は19万円?」「離婚の痛みは98万円?」――『不倫経済学』(著・門倉貴史、ベストセラーズ、896円)は、爆発する「熟年性愛市場」の実態を統計で明らかにした。

   中高年男性の不倫で動くマネーは年間5兆5000億円、人生最後の老いらくの恋の支出は15兆円、疑似恋愛・性風俗は3兆円と総計で23兆円を軽く超える。日本の地下経済(20兆円)を上回るほどで、推計した著者自身、驚きを隠せなかったという。高齢化の進展を考えれば、さらに拡大していくと予想する。

   「不倫に罪悪感のある日本人女性はたったの2%」、「キスは『不倫』に入ると考える女性は60%」、「専業主婦は出会い系アプリを通じて不倫相手を見つける」。そんな調査結果も興味深い。

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