「大人」向け粉ミルクに熱視線 意外な人気のワケ

   「大人」をターゲットにした粉ミルクが、健康志向の高まりをうけ一般化の兆しを見せている。

(上から時計回りに)「プラチナミルク」「ミルク生活」「大人の粉ミルク」
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カルシウムやビフィズス菌、コラーゲンなど配合

   大人向け粉ミルクを販売する国内メーカーは主に3社ある。生薬製剤「救心」シリーズで知られる救心製薬は2014年4月、「大人の粉ミルク」を発売した。

   ヨーグルト風味のスティックタイプで、1日1袋を目安に100~150ミリリットルの水またはぬるま湯に溶かして飲む。1杯で牛乳1杯分のカルシウムが摂れ、さらにビタミンD、葉酸、コラーゲンなども配合している。価格は7袋で1728円(税込、以下同)。

   それから2年半後の16年10月、森永乳業は50代以上をターゲットにした「ミルク生活」を販売した。

   乳児用粉ミルクも手がけている同社。お客から「乳幼児用ではなく、大人向けにいろいろな栄養が入っている粉ミルクがあればぜひ購入したい」といった要望が年々高まっていたため発売に踏み切ったという。

   健康維持に役立つラクトフェリンやビフィズス菌BB536、中鎖脂肪酸などを補給できる。飲み物に溶かすのはもちろん、料理にも使える。内容量は360グラム。価格は3670 円。

乳幼児用ミルクを愛用する大人は多い?

   2社に追随するように17年9月、雪印ビーンスタークは「プラチナミルク」を送り出した。

   同社の調査では、「総合的に栄養がとれるから」「からだによさそうだから」といった理由で、乳幼児用粉ミルクを利用している大人が多かったそうだ。

   そこで、大人に適した粉ミルクの開発を進め、「粉ミルク型サプリメント」として同商品が誕生した。栄養バランスが気になる人に向けた「バランス」、美しさのキープに役立つ「ビューティー」、活動的な毎日を送るための「パワー」と、ニーズに応じて3タイプを展開。すべて14袋入りで2592円。

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