オフィスの飲料自販機で注文 ランチ難民救う「宅弁」開始

   「ランチ難民」に朗報だ。サントリービバレッジソリューションとぐるなびは2018年7月5日、職場の自動販売機から昼食を注文できるサービス「宅弁」を開始したと発表した。

プレスリリースより
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都内4区でスタート

   対象は、宅弁に対応したサントリーの自販機を設置している企業だ。通常の飲料自販機に弁当の注文ボタンが備えられている。

   ボタンを押すと提携する飲食店にオーダーが送られ、8時~10時の間に注文すれば当日の12時までに弁当が届く。弁当は日替わりで、近隣の飲食店が調理・宅配する。価格は一律700円(税込)。

   同サービスは、自販機事業を強みとするサントリーと宅配事業を手掛けるぐるなびが手を組み、両社のネットワークを生かして実現した。

   ターゲットは、職場周辺に飲食店が少ないなどの理由で、昼食を満足に摂れないことが多い、いわゆる「ランチ難民」。「時間を有効活用しながらできたての昼食を摂ることが可能になります」(サントリーのリリースより)。

   また、飲食店にとってもメリットは少なくないという。「『宅弁』利用者が弁当をきっかけに店舗へ来店するなど、飲食店の認知拡大や新規顧客の開拓にもつながります」(ぐるなびのリリースより)。

   対象エリアは、東京都港区、中央区、千代田区、品川区内にある企業。順次拡大するとしている。

急拡大する宅配料理市場

   市場調査会社「エヌピーディー・ジャパン」(東京都港区)の調査によると、2016年6月~2017年5月の外食産業のデリバリー市場規模は4039億円。前年比で11%増と急拡大している。

   同社の分析によると、その主因は「ウーバーイーツ」や「楽天デリバリー」などインターネットやアプリで注文できる料理宅配サービスが増えているため。

   新たな注文方法として「自販機」は定着するのか、注目が集まる。

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