143品種の関係を図式化「桃の家系図 2018」 作成者が知ってほしかったコト

   偉人や政治家といった「人」ではなく「桃」の家系図を作成――。通販サイト・築地市場ドットコムが公開した「桃の家系図 2018」が、SNS上で注目を集めている。

   143品種もの桃が写真とともに紹介されており、それぞれの関係がわかりやすく図式化されている。

桃の家系図2018
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「こんなに種類あるなんてビックリ!」

   1枚の画像にズラリと桃が並ぶ。それぞれが点線で結ばれており、「交配」や「枝替わり」(一部の枝の突然変異)といった関係を示している。そのほか、

「天津水蜜桃・上海水蜜桃:桃のご先祖様的存在。全ての桃のルーツ」
「浅間白桃:関係者の間では『一番美味しい』と評価が高いが、栽培が難しいので希少品種となっている」
「はなよめ:見た目がよく縁起がよい。名前から贈り物にも」

と、各種の説明コメントも添えられている。

   家系図を作成したのは、築地市場ドットコムのデザイン担当者だ。趣味の一環として1人で完成させた。同サイトの公式ツイッターで8月25日に投稿されると、28日現在で4万7000「いいね」と反響を呼び、

「こんなに種類あるなんてビックリ!全部食べてみたい」
「いつも同じ産地の同じ品種のものしか食べてなかったけど、こんなにあるのね...!!食べ比べしなきゃ」

といった声が集まった。

農家やJAとも連携

   担当者は28日、J-CASTトレンドの取材に応じた。図の作成理由を「桃は産地で選ばれることが多いですが、桃に関わらず果物にはこんなに品種があり、実際に食べ比べると硬さや味に違いがあることを知って欲しかった」と話す。

   作成期間は約2か月。昨年度に作った「桃の家系図 2017」を土台に新たに63種を追加し、合計143種となった。農林水産省が登録している桃の品種は317件なので、約半分を網羅する計算だ。

   いずれの種類もみずから築地市場(東京都中央区)に足を運んで撮影したといい、苦労した点を聞くと「農家さんやJAさんに協力を依頼して、築地市場に出て来ない地方の桃を集めるところです」

   担当者は昨年にブドウの家系図も作成しており、「今後は季節に合わせて他の果物や野菜の家系図も作りたい」と話した。


ブドウの家系図

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