大坂なおみのラケットは市販品じゃない ヨネックス「誤った情報発信」で謝罪

   テニスの全米オープンで初優勝した大坂なおみ選手(20)に、ラケットを提供するヨネックス(東京都文京区)は2018年9月14日、「誤った情報発信」があったとして公式サイトで謝罪した。

   大坂なおみ選手のラケットをめぐっては、報道で「市販品」と紹介されていたが、実際は「一部加工品」だった。

ラケットを手にする大坂選手
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重さや形状が異なる

   ヨネックスの発表によれば、報道機関から同社に大坂選手が使用するラケットについて取材があった際、「ほぼ市販品」と答えていたという。ただし、J-CASTトレンドが調べた限り、共同通信、新潟日報、日刊スポーツ、デイリースポーツが「市販品」と説明していた。

   大坂選手自身は、9月13日のイベントの席で、

「私のラケットは自分用にカスタムしたものではないのですが、ちょっとヘッドのところに重みを増すような加工をしています。それ以外は市販のものと同じです」

と話していた。

   実際、ヨネックスの市販ラケット「EZONE98」(税別3万3000円)を改良している。フレーム重量とバランスポイントが市販品と約2%違い、ラケットの形状やグロメットも厳密には異なっているという。ガットは市販品(POLYTOUR PRO 125、REXIS 130)と同一だ。ヨネックスは発表文の中で「現在、スポーツ店店頭で販売している商品が同選手の使用するラケットと同一ではない」と明確にしている。

   各報道によれば、使用ラケットについての問い合わせがヨネックスに相次ぎ、完売する店も出ているという。同社は、「この度は弊社からの誤った情報発信により多くの皆様にご迷惑をおかけいたしましたこと、改めて深くお詫び申し上げます」としている。

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