「日本の官僚たちに訴えたいことがある」 中学生男子の大人すぎる主張、結果は

   「日本からノーベル賞が出なくなる可能性がある」「日本における基礎研究費用の改善と向上を」―。

   テレビ番組でこう訴えた若者は、なんと中学生男子だった。理系の研究者を目指しているという。

中学生男子が心配する日本の未来とは…? (画像はイメージ)
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むせながらも日本の科学の未来を憂慮

   2018年9月24日夜、アイドルグループ「V6」が司会を務めるバラエティー番組「V6の愛なんだ2018」(TBS系)が放送された。「未成年の主張」というコーナーでは、中高生が学校の屋上で、言いたいことを叫ぶ。実は、1990年代後半から2000年代前半にかけて放送されたバラエティー番組「学校へ行こう!」(TBS系)で人気だった企画だ。

   愛の告白や恩師への感謝など、自分の身の回りの出来事を打ち明ける生徒が多い中で、今回、異彩を放つ主張があった。

   神奈川県・聖光学院中学校に通う3年生・木村竜輝くんの「日本の基礎研究費用」に関する主張だ。「日本の官僚たちに声を大にして訴えたいことがある」として、研究費の増額を訴えた。

「基礎研究は確かに地味ですが、基礎研究の成果がないとその先の研究発展につながらないと考える! 日本の国立大学への運営交付金が10年以上にわたり削減されている今、日本からノーベル賞が出なくなる可能性があると考える! 以上の点から僕は、日本における基礎研究費の状況改善を強く!強く!訴える!」

   ところどころむせてしまうほどの木村くんの熱量に、ツイッター上は「この中学生すごい!」「よくぞ言ってくれた!」と盛り上がった。

V6に官僚のコネを期待するも...

   文部科学省「平成30年版科学技術白書」によると、木村くんが指摘するとおり、2004年度に「1兆2415億円」あった国立大学法人の運営費交付金等予算額は、2018年度には「1兆971億円」まで下がっている。

   なお、木村くんは主張の最後を「V6の皆さーん!文部科学省および財務省にコネはありませんかー?」と締めたが、V6メンバーからは「コネはないよ」とのあっさりとした返答。主張は大人びていたが、最後で「オチ」がついてしまった。

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