ディズニーシーが「ピクサー」に染まった! 35周年イベントは最終章へ

   東京ディズニーリゾートの35周年イベントが最終章を迎えている。2019年1月11日から3月25日まで開催される「グランドフィナーレ」を、記者が体験してきた。

   まず訪れたのは東京ディズニーシー(TDS)。ディズニー/ピクサー映画の世界を楽しめるイベント「ピクサー・プレイタイム」を開催している。

ピクサー・プレイタイム・パルズ
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ピクサーの仲間たちと一緒にゲームに挑戦

   いちばん寒い時期だというのに熱気に溢れるゲートをくぐると、いつものTDSとは様子がちょっと違うのに気づいた。出迎えてくれたのはミッキーやドナルドじゃない! ピクサーのキャラクターがパークを彩っているのだ。入園口を入ってまっすぐ、メディテレーニアンハーバー前で開かれる「ピクサー・プレイタイム・パルズ」を見てみる。

   「トイ・ストーリー」「Mr.インクレディブル」「モンスターズ・インク」といったおなじみのピクサー映画のキャラクターたちと、観客が一体となってゲームに挑戦する参加型のステージショーだ。はじめに「トイ・ストーリー」のウッディたちがゲームの説明をしてくれる。そのあと、3つの映画をモチーフにそれぞれ違ったゲームに挑んでいく。仲間との団結力を測るマシンのメーターを上げたり、みんなで力を合わせて敵を倒したりと、自然と一体感が増す。「ファインディング・ニモ」のシーンでは、観客は海流になったつもりでニモの入ったバルーンを手渡しで運ぶといった趣向で、おおいに盛り上がった。

   最後はすべての登場キャラクターたちがグリーティングしながら観客のなかを練り歩き、ステージ上に、キャラクターをかわいらしく模した巨大バルーンの房が出現して幕を閉じる。出演キャラクター17人全員を一度にこんなに間近で見られる機会は珍しく、貴重な体験になった。「Mr.インクレディブル」のエドナ・モードは東京ディズニーリゾート初登場というからぜひチェックしておきたい。公演は1日2~3回。

「リアル」マックィーンの勝利の走り

   アメリカンウォーターフロント(ニューヨークエリア)のすごい人だかりは、「ライトニング・マックィーン・ヴィクトリーラップ」だ。「カーズ」に登場するライトニング・マックィーンがダンサーを引き連れてストリートを凱旋ドライブするエンターテインメントで、エンジンを鳴り響かせる「リアル」 マックィーンを間近で見られるのがうれしい。軽快な音楽で徐々に盛り上がり、レース会場さながらの雰囲気を味わえる。公演は1日2~4回。エンジン音が聞こえたら、何はともあれ駆けつけよう。

   そのほか、ピクサーキャラクターをモチーフにした限定メニューやグッズ、デコレーションが豊富に用意されていて、ファンにはたまらない思い出になるだろう。

タワー・オブ・テラーが期間限定のスペシャルバージョン

   今年3月20日まで、「タワー・オブ・テラー」が期間限定のスペシャルバージョンに変わっている。さっそく体験してみた。複数の落下パターンがあるというので、記者はつづけて2回乗ってみたのだが...。残念ながら、恐怖心が先立って、落下の違いを判別する余裕がなかった。もしかしたら同じパターンに乗ってしまったのかもしれない。自分で体験して見つけてほしい。演出面ではいくつか違いに気づいたが、ここでは内緒にしておこう。

TDLの昼のパレードは途中1カ所で完全停止

   東京ディズニーランド(TDL)では、昼のパレード「ドリーミング・アップ!」が期間限定のスペシャルバージョンに変更されている。記者はシンデレラ城を正面に見る位置に陣取った。徐々に聞こえ始めた音楽とともに、冬の早い日暮れのなか西日を浴びながらミッキーとプルートのフロートが先陣を切って登場した。ディズニーキャラクターそれぞれの世界観を表現したフロートで、35周年のテーマソングに合わせた踊りが繰り広げられる。

   グーフィー、アリス、ピノキオに続いてやって来たミニーの乗ったフロートが目の前で停止した。今回のバージョンは、途中1カ所でパレードが完全に停止するのが特徴で、つまり、ひとつのフロートの世界観をじっくり存分に楽しめるのだ。そこで、次に来るキャラクターを若干気にしつつも、ここではミニーの世界に浸りきってみた。別のキャラクターを楽しみたい人は、場所取りを変えて再度観覧してみるとよい。公演は1日1~2回。

   ワールドバザールでは、「セレブレーションストリート」で実施される夜の演出もグランドフィナーレバージョンになっている。1回の公演は約90秒、約3分間隔なので、方向を変えて何回も見てしまった。

   1年続いたイベントはこれが締めくくり。東京ディズニーリゾートは35周年フィナーレに向けて最後の盛り上がりを見せていた。

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