アシカやペンギン、イルカの「心音」が曲に 水族館の生き物の微細な音を録音

   山口県下関市の水族館「市立しものせき水族館 海響館(かいきょうかん)」は2019年7月19日、心拍や声、足音など生き物たちが発する音のみで構成・制作した楽曲「HEARTBEAT SEAPHONY」をユーチューブで公開した。

海響館「HEARTBEAT SEAPHONY」
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17時間かけて様々な水槽に張り付いて撮影

   J-CASTトレンドの取材に答えた海響館PR事務局によると、「HEARTBEAT SEAPHONY」は同館のメインコンセプトである「海のいのち・海といのち」に基づいて生き物が発する音、特に「心音」に注目した楽曲。サウンドデザイナーの清川進也さんが制作したもので、約50種類の生物の微細な音を録音するため、17時間かけて様々な水槽に張り付いて撮影を行った。

   曲の冒頭ではアシカやペンギン、イルカの鼓動が重なり、複雑なリズムを刻む。そこに鳴き声や、魚たちがエサを食べる音、泳ぐ音などが加えられ、音楽になっていく。

   録音の様子が動画に収められていて、どの生き物が、何をするときに出した音なのかわかるようになっている。

   清川さんはリリースで、

「人は自分以外の心音を感じた時、その心音と自らの鼓動を同調させようとする習性があります。海の生き物の心音を使い、躍動的な楽曲を制作することで、見ている人、聴いている人の鼓動を同調させ、海響館に訪れた時の高揚を体感できるものに仕上げました」

とコメントしている。

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