北澤豪さんが会長「日本障がい者サッカー連盟」 スポーツ通じた社会貢献で表彰

   日本財団(東京都)は、スポーツを通じた社会貢献活動を行った人物・団体を表彰する「HEROs AWARD(ヒーローズアワード)2019」を、2019年12月9日に東京都内で開催した。

   最も優れた社会貢献活動者に送られる「HEROs of the year」には、元サッカー日本代表の北澤豪さんが会長を務める団体「日本障がい者サッカー連盟」(JIFF)が選ばれた。

日本財団会長の笹川陽平氏(左)から表彰される北澤豪さん
スピーチをする北澤さん
アワードで表彰を受けた巻誠一郎さん、井本直歩子さん、北澤さん、一般社団法人Sport For Smile代表の梶川三枝さん(左から)
表彰を受け、副賞のワインを手にスピーチをする山下泰裕さん
授賞式に出席した中田英寿さん
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「健常者を含めて『まぜこぜ』のサッカーを」

   北澤さんは7団体に分かれていた日本の障害者サッカー団体を統一する形で、2016年4月にJIFFを設立。パートナー(協賛)制度の導入による活動資金の確保やメディアへの露出を積極的に行い、障害者がサッカーをする環境の整備に貢献した。

   受賞を受け、壇上に登った北澤さんは「驚き、感謝しかない」とコメントすると、

「障害者同士が一緒になって活動することは大切だが、健常者を含めて『まぜこぜ』のサッカーを展開することで、共生社会の実現につながるのではないかと考えている」

と今後の活動の目標を語った。

   アワードでは、2016年4月の熊本地震発生後から被災地支援を続ける元サッカー日本代表・巻誠一郎さんのプロジェクト「YOUR ACTION KUMAMOTO」、紛争地の子どもに教育支援を行う元競泳女子日本代表・井本直歩子さん、ドメスティックバイオレンス(DV)を受けた家庭の子どもにスポーツを通じた支援を行う「一般社団法人Sport For Smile」、柔道家の山下泰裕さんが代表を務め、柔道を通じた国際交流を行った「認定NPO法人柔道教育ソリダリティー」も表彰された。

   2017年に第1回がはじまり、今年で3回目のヒーローズアワード。会場には日本財団によるアスリートの社会貢献プロジェクト「HEROs」のアンバサダーを務める元サッカー日本代表の中田英寿さんや元バレーボール女子日本代表の大林素子さん、2000年シドニー五輪の柔道金メダリストで、現在は柔道男子代表監督の井上康生さんらが来場し、表彰式を見守った。

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