使い捨てマスクは洗って再利用できるか 新型コロナウイルスが心配な今、医師に聞いた

   新型コロナウイルスやインフルエンザ、花粉症。マスクの供給が追い付かず、全国各地で品薄状態が続いている。

   マスクが手に入らなかった場合、自分が健康で相手を感染させる恐れがなければ着用しなくても良いのか。使い捨てマスクでも、洗って「再利用」して大丈夫か。今、特に気になる点を医師に取材して聞いた。

マスクは誰が何のために付けるのか
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基本的に「症状がある人が付けるもの」ただ...

   自治医科大学付属さいたま医療センターの公式ウェブサイト内では、「マスクの効果と正しい使用方法」について紹介している。そこに、「マスクが最も効果を発揮するのは咳やくしゃみのある人がマスクをつけた場合です」との記載がある。マスク着用で、飛沫感染を防ぐ効果があるということだ。

   J-CASTトレンドが2020年2月7日、「マスクの効果と正しい使用方法」を執筆した同センターの小児科医・市橋光氏に取材すると、基本的にマスクは「症状がある人が付けるもの」とのこと。

「症状がある人がマスクを付ければそれで良いことです。健康な人が予防として付けても、そう効果は期待できません」

と説明した。

   ただ、「症状がある人が付けていなかった場合、(マスクをしていない)健康な人に咳やくしゃみが直接かかってしまうこともあるかもしれません」とも。こうした場合を想定して、たとえ症状がなくてもマスクを着用する分には安心材料になるだろう、と語った。

どうしても手に入らない場合は

   現在、マスク不足が問題となっている。市橋氏は、「一番恐ろしいのは、症状のある人が、マスクが手に入らずに着用できないこと」だと指摘する。

   では、マスクが手に入らなかった場合、使い捨てマスクを洗って再利用することはできるのか。市橋氏の答えは、

「1、2回再利用する分にはできると思います」

   しかし、そのマスク自体がウイルスによって汚染されていた場合、手で洗って乾燥させる過程でウイルスが飛び散る危険性がある。さらに、本来は「使い捨てる」前提で作られているため、洗い方によっては布が傷ついてしまい、マスクとしての役目を果たさなくなる可能性も挙げた。どうしても手に入らなかった場合には、苦肉の策として再利用はできるが、必要に迫られていないのに洗って再利用することは推奨しないとした。

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