ダイナースクラブカードがリニューアル タッチ決済で利便性と安全性が向上

   クレジットカード会社の三井住友トラストクラブ(東京都中央区)は2020年12月1日、「ダイナースクラブカード」の機能やデザインを刷新した。日本で最初に「ダイナースクラブ」がクレジットカードを発行してから60周年。伝統と最高レベルのステータスを誇るカードならではの新しい機能やサービスが盛り込まれている。

新しいダイナースクラブカード
裏面に情報集約 タッチ決済にも対応
招待制の「ダイナースクラブ プレミアムカード」のデザイン
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21年3月31日まで初年度年会費無料

   1日から発行開始したカードには、タッチ決済機能「ダイナースクラブ コンタクトレス」が搭載されている。専用の読み取り機にタッチした瞬間に決済が完了する。カードを第三者に渡さずに済み、暗証番号の入力は不要なため手でタッチパッドに触れる必要もない。交通系ICカードのようなチャージの手間もなしだ。新型コロナウイルスへの感染が不安視される中、利便性とともに衛生面での安全性も向上した。

   暗証番号が不要だと第三者による不正利用も気になるが、三井住友トラストクラブのFAQサイトによると、タッチ決済には上限額がある。

   盗難や紛失についてはコールセンターに連絡すれば、すぐにカード無効化の手続きができる。不正に利用された場合、一定の条件はあるが、連絡した日から60日前までさかのぼって補償されるから安心だ。

   カードの表面も様変わりした。エンボス(凹凸による印字)がなくなったのだ。カード番号や氏名、有効期限といったカード情報をすべて裏面に集約させたことで、店頭での利用時に他人に盗み見されるリスクを抑えている。表面の地球儀をモチーフにした柄はそのままに、フラットなデザインになった。おしゃれ感が増している。

   タッチ決済機能はセブンイレブン、イトーヨーカドー、東京無線(タクシー)などで利用できる。対応店舗は順次拡大予定だ。普段のちょっとした買い物やお出かけで重宝しそうだ。

   対象のレストランで所定のコースを2人以上で利用すると1人分が無料になる「エグゼクティブ ダイニング」や、空港ラウンジや宿泊優待などのトラベルサービスなど、様々なサービスはこれまで通りを利用できる。

   60周年を記念して、新規入会キャンペーンも1日から始まった。通常の年会費が2万4200円(税込)のところ、初年度は無料で利用できる。これもうれしい。キャンペーンは21年3月31日まで。すでにダイナースクラブカードを所有している場合、「次回のカード更新時に新しいデザインのカードをお届けします」とのこと(公式サイトから)。

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