「福島の未来」考えるシンポジウム 小泉環境相、丸山桂里奈ら「被災地の電気買って支援を」

   環境省は、継続的に被災地の支援を行うLOVE FOR NIPPON と協働で、「いっしょに考える『福島、その先の環境へ。』シンポジウム」と、チャレンジ・アワード表彰式を、2021年3月13日に開催した。

   小泉進次郎環境相や元サッカー日本代表でタレントの丸山桂里奈さん、福島市出身で復興支援活動に取り組む、お笑い芸人のなすびさんらが参加。東日本大震災、東京電力福島第一原子力発電所事故の発生から10年という節目に、これまでの環境再生事業の歩みを振り返りながら、「福島の未来」に向けたメッセージを発信した。

「いっしょに考える『福島、その先の環境へ。』シンポジウム」およびチャレンジ・アワード表彰式
お笑い芸人のなすびさん
(左から)チャレンジ・アワード「環境大臣賞」を受賞した林佳瑞さん、守谷和貴さん
「ふくしま未来トークセッション」の様子(福島会場)
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再生可能エネルギーに切り替えて被災地を応援

   シンポジウムは、福島会場である「ナショナルトレーニングセンターJ ヴィレッジ」と、東京会場である環境省をオンラインでつないで行われた。

   「福島の復興と再生可能エネルギーの未来」プレゼンテーションには、小泉環境相と丸山さんが登壇。再生可能エネルギー(以下、再エネ)を利用するメリットや、自治体や企業だけでなく、一般家庭も再エネ電気に切り替えることで、福島県の復興を支援できる「被災地応援でんき」の取組を紹介した。

   小泉環境相は、自宅の電気を再エネに切り替えた体験談を披露。電気料金が高騰したため、電力会社を替えたが、「太陽光が豊富な時期には電気料金が安くなるため、また再エネ電気に戻すなど、季節によって簡単に切り替えることもできる」とアピール。アンテナショップで被災地の特産物を買って支援する動きを例に取り、「被災地の電気を買って応援する時代」と話した。

   その後の「再エネ電気切替デモンストレーション」で、4ステップで「被災地応援でんき」に切り替えられることを体験した丸山さんは「とても簡単ですし、地球環境に貢献できて復興支援にもつながるのが良い」とコメント。なすびさんも、「アナログ人間の僕も、ものの5分ぐらいで申し込めましたので、非常に簡単です。(飯舘村の発電所を選んだので)これで飯舘村を応援できるんですね」と喜んだ。

福島の未来や希望に関するアイデア募集「チャレンジ・アワード」

   「ふくしま未来トークセッション」は、チャレンジ・アワード最優秀賞である「環境大臣賞」を受賞した林佳瑞さん(中学二年生/作品名「里山モデル福島への道」)、守谷和貴さん(高校一年生/作品名「蝶の研究から学んだ『自然と共生する福島』の実現方法」)」が受賞作品のテーマに沿って、これから起こしていきたいアクションや呼びかけたい提案について発表した。

   チャレンジ・アワードでは、原子力災害を経験した福島のこれまでの10年を振り返り、これからの福島を「こう変えたい」、これからの福島が「こうなって欲しい」という未来や希望に関するアイデアや想いを、中学生、高校生、大学生から募集していた。

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