「ドラえもん」の恵方巻き販売やめていた 2年前が最後、惜しむ声のなか

   2022年2月3日は節分の日だ。ツイッター上などでは「恵方巻き」の話題が盛り上がっている。ところで節分の時期、大手スーパーの「イオン」ではアニメ「ドラえもん」とコラボした「ドラえもんのえほうまき」が何度か発売されてきた。

   ところ、ツイッターでは「いつの間にかドラえもんの恵方巻きがなくなってる」と寂しがる声が。「イオン」を展開するイオンリテール広報に取材すると、「ドラえもんのえほうまき」は2021年から販売していないという。

2014年に映画「ドラえもん新・のび太の大魔境」とタイアップして発売された恵方巻き(画像はイオンの14年1月14日のリリースから)
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どら焼きの皮入りで

   2012年1月27日付のイオンの発表によると、同年2月2日・3日にはドラえもんの好物・どら焼きの皮などを取り入れた「ドラえもんのえほうまき」をイオンや食品スーパー「マックスバリュ」で発売。パッケージには作中に登場する道具「どこでもドア」が描かれていた。

   グルメサイト「えん食べ」の13年1月31日記事でも、13年版の「ドラえもんのえほうまき」を紹介。こちらにもどら焼きの皮が入っていたという。また14年1月24日のイオン発表によると、この年には映画「ドラえもん新・のび太の大魔境」とタイアップした恵方巻きを売り出していた。

   イオンの商品予約サイト「イオンおトク!e予約」では、2020年の「ドラえもんのえほうまき」の予約ページが残っている。こちらでは材料にどら焼きの皮は見当たらないが、ハンバーグやエビフライが含まれていた。

   一方2021年や2022年についてはドラえもんコラボの恵方巻きの販売情報は見当たらない。22年2月2日から3日にかけ、ツイッターでは「ドラえもんの恵方巻きがない節分なんて...」「どら焼きの皮が入ったのを食べたい」と惜しむ声が数十件上がっている。

嗜好の変化に合わせて

   イオンリテール広報によると、20年2月を最後に「ドラえもんのえほうまき」は販売していない。21年には消費者の嗜好として、名店が監修したり、ぜいたくな素材を使用した太巻きを消費者が好む向きが出ていたため、その変化に合わせた商品の開発に注力したのだという。「ドラえもんのえほうまき」を望む声については「嬉しく思っております」と話した。

   「ドラえもんのえほうまき」の初登場は2012年。ただ20年まで毎年売り出していたわけではなく、他のキャラクターとコラボする年もあったと話す。今後について聞くと、「ドラえもんのえほうまき」に限らず、消費者の嗜好の変化などに合わせながら商品開発を行っていきたいとした。

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