氷河期世界で「一日三食絶対食べたい」 少年少女が直面する「心地よい破滅」

【明日のベストセラー(45)】

「一日三食絶対食べたい」
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「気分に合わせて音楽のプレイリストを選ぶように、漫画も気分に合わせて楽しんでほしい」

   漫画のクチコミサービス「マンバ」(東京都港区)が、今この時期に読むのにピッタリな作品を紹介する「明日のベストセラー」。 2月は「冬を楽しむ! 寒い世界のマンガ」というテーマでピックアップする。


「一日三食絶対食べたい」

   第45回は、氷河期を迎えた日本で情けない青年が見ず知らずの少女と家族として生きる日常を描いた「一日三食絶対食べたい」(著・久野田 ショウ)。大混乱が起きた5年前、当時18歳だった主人公・ユキは両親とはぐれた5歳の少女リッカを保護し、以来家族として暮らしている。作物をはじめ物資の足りない過酷な世界だが、筋金入りのダメ人間のユキがしっかり者のリッカのため何とか頑張って生きている姿が微笑ましい。「心地よい破滅(コージー・カタストロフィ)」と呼ばれるジャンルのSFで、いつまでもこの世界に浸っていたい心地よさを味わえる。第1話はこちら。

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