「睡眠の質」向上のカギ握るCO2濃度 快眠セラピストが勧める「寝室換気」

   今日、3月18日は「春の睡眠の日」。三菱電機(東京都千代田区)が、3月15日に発表した「睡眠に関する調査」で、質の良い睡眠を取るには「寝室の換気」が重要ということが明らかになった。

   調査に回答したのは全国の20代~60代の男女1000人。そのうち、コロナ禍で約3割が「睡眠時間が長くなった(35.5%)」と答えた。その一方、「睡眠に関する悩みが増えた人も同程度(35.5%)」いる。同調査は、こうしたコロナ禍での睡眠意識と実態をもとに、快眠セラピストの三橋美穂さんによる寝室換気のコツを紹介している。

窓を開けずに快適に換気できる、三菱電機の換気空清機「ロスナイ」
良い睡眠のための環境づくりの工夫(睡眠前)
良い睡眠のための環境づくりの工夫(睡眠中)
Read more...

睡眠時間増えているのに「寝足りない」

   調査対象者の平均睡眠時間は、平日6.41時間、休日7.31時間だ。4割が「十分ではない(42.4%)」と感じている。睡眠への意識を尋ねた際に、6割以上が「睡眠の質を上げたい(64.1%)」と回答したことから見ても、現状の睡眠に満足できている人ばかりではない。

   三菱電機は発表資料で「コロナ禍で在宅時間増に伴い、睡眠時間が増えたものの、睡眠悩みを実感し、睡眠の質を上げたいと感じる人が増えている」と分析している。どのようなことで悩んでいるのか調べると、上位は「眠り足りない(35.8%)」、「日中に眠気(32.5%)」、「寝つきが悪い(27.1%)」だった。

   では、良い睡眠を取るためにどのような工夫をしているのか。複数回答で調べた。

   まず、睡眠前の環境づくりについて。回答の多かった順に「お風呂に入る(33.1%)」、「規則正しい生活を心がける(32.8%)」、「毎日同じ時間に寝る(30.6%)」となった。そのほか、「エアコンを使用し寝室の室温を調整する(13.9%)」や「加湿器を使う(13.2%)」など室温や湿度を調整する人が1割程度。窓や寝室のドアを開けたりして「換気をする」と答えた人は8.0%だった。

   睡眠中の環境づくりは、「まくらにこだわる(22.4%)」、「布団にこだわる(13.8%)」、「マットレスにこだわる(12.1%)」など、寝具にこだわる人が多い。睡眠中に「エアコン(11.6%)」や「加湿器(11.0%)」を使う人もわずかにいるが、「換気する」と答えた人は5.0%だった。

睡眠「前」に窓開け、換気扇使用を

   良い睡眠を取るうえで「換気」に注目している人は少ないようだ。ただ快眠セラピストの三橋美穂さんは、「良い睡眠と換気」の重要な関係性を指摘している。

「三菱電機の調査データ(下記画像)が示す通り、換気を行っていなかった寝室のCO2濃度は翌朝には4000ppm(100万分のいくらであるかという割合)以上にまで上昇します。健康的なCO2濃度が800~1000ppmとされている中、それを大きく上回る数値です」

寝室のCO2濃度の変化

   三橋さんはデンマーク工科大学の研究を引用し、「換気をして、CO2濃度が低くなるほど睡眠の質が改善し、翌日の眠気が少ない」と説明。睡眠時間が十分でも「睡眠の質」が上がらない原因は、換気にあるかもしれないと示唆した。

   しかし「睡眠中の窓を開けての換気」には、防犯面や室温調整などの問題がある。そこで三橋さんが推奨するのが「睡眠前の換気」だ。

「睡眠前に窓開け、換気扇使用などにより、新鮮な空気を部屋に取り入れた後に、エアコンによる温度・湿度調整を行うようにしましょう」

さらに部屋に備え付けの換気扇がある場合は、就寝中も常時使用する。

   季節や気候、住居の立地などの兼ね合いで難しい場合は、「最新の換気扇等の導入や寝る前の事前換気など、換気との付き合い方に注目」するとよいそうだ。

注目情報

PR
追悼