スシローから「えんがわ」消えた? 「ロシア侵攻が影響」のうわさを検証

   回転ずし店「スシロー」へ行ったところ、ネタの「えんがわ」がなくなっていた――。このような報告が、2022年3月23日ごろにツイッターで話題になった。ウクライナへ侵攻中のロシアの情勢の影響で、えんがわが輸入できなくなったことが原因とみるユーザーが相次いでいる。

   うわさの真相を確かめるため、スシローを展開するFOOD&LIFE COMPANIES広報に取材した。

えんがわの未来は(写真はイメージ)
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話題になっていることは把握

    FOOD&LIFE COMPANIES広報によると、スシローでのえんがわの提供は実際、3月30日現在全国的に停止している。

   「ロシア情勢の影響ではないか」。記者のこの質問は、否定した。同社でもSNS上で話題になっていることは把握しているが、提供を停止している理由は「ネット上で騒がれている内容とは異なる」と話した。

   本当の理由は、新型コロナウイルスだ。コロナ禍が工場の稼働や物流などに影響し、えんがわの入手が困難になっていることが背景にあると説明した。

   なおインターネットの過去のサイトがみられる「ウェイバックマシン」で、2021年12月15日時点のスシロー公式サイトを閲覧すると、えんがわの産地は「デンマーク・ロシア・その他」と表記されていた。

別の大手回転ずし店に聞くと

   別の大手回転ずし店でも、提供されている「えんがわ」が2貫から1貫に減っていたとの話がツイッター上にあった。同様にロシア情勢が原因説として挙がっていた。このすし店の運営に取材すると、「関係はない」とキッパリ。もともと時期や仕入れ状況によって、えんがわは大きいサイズの切り身を使って1貫での提供に変更することがあるのだという。

   「はま寿司」の場合は、3月7日付日刊ゲンダイDIGITALによると、えんがわ(カレイ)や甘エビ、イクラなどをロシアだけでなく米国、カナダ、デンマークなど複数国からも輸入している。はま寿司を展開するゼンショーホールディングス広報は、同紙の取材に「今すぐ影響が出ることはございません」と回答したとのことだ。

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