「STUSSY×NIKE」シューズ転売劇 発売日の大行列で聞いた怪しい会話

   人気ブランド同士のコラボで、即完売したグッズの転売が起きている。ストリートファッションブランド「STUSSY (ステューシー)」は、スポーツブランド「NIKE(ナイキ)」とのコラボレーションコレクションを2022年5月14日に発売した。

   中でも、ナイキの名作スニーカー「Air Force 1 Mid」とのコラボスニーカーには、購入者が殺到。列に並んだ人に取材すると、「転売目的での購入希望者が多かった」可能性を口にした。

フリマアプリ「メルカリ」で出品されているコラボ商品
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朝7時過ぎに並んでも買えず

   コラボモデルの「Air Force 1 Mid」には、足首部分のストラップに「STUSSY」の刺しゅう、つま先付近にステューシーのロゴ「SSリンク」が施されるなど、こだわりが詰まったデザインになっている。ライトベージュとブラック、ホワイト&ブラックの3色が用意された。

   ツイッター上では、コラボ商品を販売した全国8か所のステューシー店舗「CHAPTER STORES」では、どこも長蛇の列ができた、コラボスニーカーは瞬時に売れたという報告が見られた。

   スニーカーファンのAさんは発売日、東京都渋谷区の店舗を訪れた。並び始めたのは、朝7時20分だ。すでに80人ほど来ていたそうだが、抽選開始時間の9時には、はじめは1列だった行列が3列に増えたという。

   9時になると、入場整理券の抽選が行われた。Aさんの抽選番号は1800番台だった。結果、購入は翌日以降にしかできないとなり諦めたと明かした。

定価より5000円高

   名古屋市内の店舗に並んだBさんは、発売日の朝8時ごろに行くと、その時点で「数百人はいたかと思います」と話す。列はそれからさらに伸びて、店員から「1500人以上いる」と聞いたという。

   Bさんが並んでいる最中、発売前や入手困難なスニーカーの購入や、「顧客」についてのやり取りを耳にしたそうだ。会話の内容から、「プロの転売ヤーかと思いました。凄いお金とコネを持っている方なのかもしれませんが...」。

   転売行為そのものについてBさん自身は、「入手した商品の使い道は購入者の自由」と、何も思わないという。一方で、「2次販売品は偽物の可能性があるし、悔しいので買いません」。

   今回のコラボスニーカーも、5月17日17時時点で、フリマアプリ「メルカリ」や「スニーカーダンク」では、2万3000円以上からの出品が多数見られた。定価は1万8150円(税込)だ。

   Bさんは、こう語った。

「東京などでは2000人以上並んだそうですが、2次販売価格(転売価格)は下がる一方です。かなりの数の人が並んだのに2次(転売)での価格が下がっているのを見ますと、それだけ転売目的での購入希望者が多かったんだなと思いました」

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