「おやすみ君日記」同じ投稿続けて16年 ブログ主が明かした気持ち

   そのブログは、ただ「おやすみ」を毎日告げる。同じ内容、同じアスキーアート(文字列で構成された絵)だけを投稿するサイト「おやすみ君日記」だ。今年に入ってからは「おやすみ君日記2022」の名称で、更新を続けている。

   ブログ主は、来る日も来る日も「今日は一日中ベッドで寝てました。楽しかったです。おやすみー」と投稿するのみ。更新は、少なくとも2026年まで続けると宣言済みだ。J-CASTトレンドは、サイト管理者の「oyasumi210」さんを取材した。

2006年から投稿されている「おやすみ君日記」
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更新は生活習慣の一部

   「おやすみ君日記」の最古の投稿は、2006年5月30日。「今日は一日中ベッドで寝てました。楽しかったです。」という文章の下部に、ベッドで仰向けに転がり、笑顔を浮かべる人物のアスキーアートが続く。キャラクターはこちらに手を挙げながら、「おやすみー」と告げる。この投稿内容は16年間、22年5月18日まで形を変えず続いている。

   時期によって投稿が何日か途絶えることがあるが、基本的には毎日更新。投稿時刻は22時近くもあれば、18時ごろもあり、一貫していない。記事にはコメント欄が設けられており、読者からも「おやすみなさい」「おやすみー」といった返事が日々寄せられている。

   これまで、インターネット掲示板上で日々同じ投稿を続ける謎のブログとして取り上げられ、話題になることがあった。

   oyasumi210さんに、同一内容で長年更新を続けている理由や動機を聞いた。「モチベーションは特にないです。ブログを更新することは、生活習慣の一部になっています」と語る。本人としては「ごくありふれた普通のブログ」と位置付けているのだ。毎日投稿をチェックしている読者のために、更新を続けている面もあると明かした。

「2026年まで」宣言の意図

   公式ツイッターも存在する。oyasumi210さんは2022年5月10日、「おやすみ君日記は2026年5月30日までは更新する事とします」とツイートした。

   更新を続ける条件として、ブログの提供元「さくらのブログ」がサービスを終了しないこと、そして「私が更新できる限り」と併記している。実現すれば2026年は、ちょうど最初の投稿から20年目にあたる。

   宣言した背景は、「正直思いつきです」。ただ、20年も行えば、「世間でも少しは(ブログの価値を)認めてもらえるかな」という思いがあると話す。仮に17年、18年と更新を続けると公言しても「インパクト」に欠けると考え、20年という「節目」を選んだとのことだ。

   職業は明かさなかったが、ブログのプロフィール欄には「職業:oyasumi」と記載している。

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