吉田拓郎と井上陽水に引退報道 70代超大物ミュージシャンの引き際

   シンガー・ソングライターの吉田拓郎さん(76)が、年内で芸能活動を終了する意向だと報じられている。同じく井上陽水さん(73)も、まだはっきりしないものの、引退への準備を進めているのではないかという見方が出ている。

大物ミュージシャンの去就が注目される(写真と本文は関係ありません)
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ブログに「何だか世間的に引退とか」

   吉田さんの動静を大きく伝えたのは、2022年6月25日の日刊スポーツ。「吉田拓郎『リタイアしたい』76歳 日本フォークの旗手、芸能活動年内終了へ 来月フジ特番が最後のテレビ」という見出しだった。

   それによると、7月21日放送のフジテレビ特番「LOVE LOVE あいしてる 最終回・吉田拓郎卒業SP」を最後にテレビ出演から退く。これ以降はコンサートなどは行わず、レギュラーのラジオ番組は年内で終了する。同特番が拓郎の見納めとなる方向で、本人は「有終の美を飾れそう」と局を通じてコメントしているという。

   吉田さんは26日、自身のブログでこう綴っている。

「何だか世間的に引退とか何とか・・お騒がせは『心が痛い』のだ
メディア的には・・そういう表現になっちまう・・
それも仕方ない・・って気もするけれど
僕たちにとって今、心に思う事はただ1つ
『Love2あいしてる』という思い出深い番組の最終回だ
それを『いかに素敵に仕上げるか』ただ、そこだけ!」

2年近く沈黙

   井上陽水さんに関しても類似の話が報じられている。

   NEWSポストセブンは6月23日、「井上陽水が進める引退への準備 個人事務所の社長は辞任、連絡が取れない状態か」という記事を配信した。

   「2019年に歌手活動50周年の記念ツアーを敢行して以来、音楽活動を行っておらず、シングルは2018年リリースの『care』を最後に発表していません。以前は毎年必ず行っていたツアーやライブもコロナ禍で再開のめどが立たず、表舞台から姿を消してからすでに2年近く沈黙を守っています」というレコード会社関係者の声を伝えている。

   引退も視野にあるのか――。今後の活動の見通しについて、長男はこう代弁したという。

「タイミングを見て活動できそうなら活動するのが(陽水の)スタイルです」

   どうやら、井上さんに関しては、まだはっきりした話ではなさそうだが、ファンにとっては気がかりだ。

日本の音楽シーンを牽引

   吉田さんは、「結婚しようよ」「旅の宿」「落陽」などの曲のほか、「襟裳岬」「我が良き友よ」など他の歌手に提供した楽曲も多い。井上さんも「傘がない」「夢の中へ」「心もよう」など自身で歌った曲のほか、「飾りじゃないのよ涙は」など多くの楽曲を他の歌手に提供してきた。

   同じようなシンガー・ソングライターに、中島みゆきさん(70)や小椋佳さん(78)がいる。吉田さんや井上さんも含めて、いずれも1970年代にフォーク系のシンガー・ソングライターとしてスタート、その後ジャンルを広げ約半世紀にわたって日本の新しい音楽シーンを切り開き、リードしてきた人たちだ。

   中島さんは20年1月、「中島みゆき2020ラスト・ツアー 結果オーライ」をスタートしたが、新型コロナウイルスの影響で同年4月、ツアーを中止している。小椋佳さんはラストアルバム「もういいかい」をリリース、現在「ファイナル・コンサート・ツアー」で全国を巡回中だ。

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